守護神がビッグセーブ連発!PK戦を制した厚木が横浜との接戦を制する
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選の3回戦が5月11日に行われ、横浜と厚木が対戦。1-1の末にPK戦を4-3で制した厚木が勝利した。 【フォトギャラリー】横浜 vs 厚木 幸先よく先手を取ったのは横浜だ。3分、出足の鋭い守備からスピーディにサイド攻撃を仕掛け、右サイドからクロスを上げる。すると、相手DFのオウンゴールを誘い、先制に成功した。 最高の展開でゲームに入った横浜は、効果的にロングボールを活用して敵陣に侵入。ロングスローに加え、デザインされたCKなどセットプレーで相手に脅威を与えた。 相手の堅守に苦戦した厚木は、テンポよくパスをつないで徐々にリズムを掴む。最終ラインから攻撃を組み立て、ボール保持率も高まったものの、敵陣深いエリアまでは侵入できない。 対する横浜も時間の経過とともにショートパスを増やしていく。特徴的だったのはサイドを幅広く使った攻撃で、長短のパスを織り交ぜたビルドアップは見応えがあった。 1点ビハインドの厚木が攻勢を強める。細かいパスワークで敵のディフェンスをいなし、横浜の守備網を崩しにかかる。ボールを失っても素早い攻守の切り替えで即時奪回。前半の内に同点には追いつけなかったが、間違いなく勢いはあった。 後半も序盤にゲームの主導権を握ったのは横浜だった。統制された守備ブロックを築き、ボールを奪って攻めに転じれば相手を横に揺さぶる。サイドから積極的に敵の背後を突き、試合を優勢に進めた。 一方の厚木は相手の隙を突いて後半13分にDF15窪田響(3年)が同点ゴールを奪取。そこから俄然、勢いが増していく。 ドリブル、スルーパス、クロスと仕掛けの意識が高まった厚木は、果敢にアタッキングサードまで攻め込む。ボールを失ってもスピーディなトランジションで奪い返し、球際の攻防でもよく戦えていた。 劣勢だった横浜はカウンターに活路を見出す。後半29分、右サイドからダイナミックな攻撃を仕掛け、ロングボールで相手ゴール前に侵入。FW12尾崎一汰(3年)が絶好機を掴んだものの、シュートは決めきれなかった。 延長戦では一進一退の攻防が続いたが互いにゴールを奪えず、迎えたPK戦で厚木はGK20山岸孟輝(3年)が2本のシュートをビッグセーブして4-3で勝利。接戦を制し、1次予選のブロック決勝に進出した。 (文・写真=志水麗鑑)