ジャンタルマンタルの父パレスマリスってどんな馬? 24年からは日本で種牡馬生活スタート
今春になって一気に知名度が上がった種牡馬といえばパレスマリスだろう。ジャンタルマンタルが昨年の朝日杯FSに続き、NHKマイルCを制覇。ノーブルロジャーはシンザン記念で重賞初制覇を果たした。これまでにJRAで走った産駒7頭中5頭が勝利、そして2頭が重賞勝ち馬というのは驚異的なアベレージと言える。そこで現役時代に制したベルモントSが今週末に開催されるということで、パレスマリスを掘り下げてみたい。 【写真】ジャンタルマンタルこれまでの軌跡 パレスマリスは10年生まれの米国産馬。父はカーリン(Curlin)、母はパレスルーマー。半弟のジャスティンパレスは昨年の天皇賞(春)、同じくアイアンバローズは昨年のステイヤーズSを制している。 通算成績は19戦7勝(重賞6勝)。2歳8月にデビュー2戦目で初勝利を挙げた。その後はクラシック路線を歩み、G1初挑戦のブルーグラスSが2着。ケンタッキーダービーは12着。ここまでは脇役に過ぎなかったが、3冠最終戦のベルモントSで輝きを放つ。道中は3~4番手を追走し、4角手前で先頭へ。そのまま後続の追い上げを振り切り、G1初制覇を果たしたのだ。 その後、大舞台では悔しい競馬が続いたが、4歳時のメトロポリタンハンデキャップで2つ目のG1タイトルを獲得。2400mのベルモントSの勝ち馬が、マイルの高速決着にも対応したという点で、大きな価値がある勝利だった。 16年にスリーチムニーズファームでスタッドイン。初年度産駒のストラクター(本邦輸入種牡馬)が19年のBCジュベナイルターフを制覇。その後もコンスタントに活躍馬を送り出している。そして24年からは北海道日高町のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスで種牡馬生活をスタート。そのタイミングでジャンタルマンタル、ノーブルロジャーが立て続けに活躍したのだから、運も持ち合わせた馬といえるだろう。 弟2頭と産駒の活躍から見て、日本適性が高いことは言うまでもない。第二、第三のジャンタルマンタルが出てくることを心待ちにしたい。