中国全人代常務委が開幕、地方債務上限引き上げ案審議=新華社
[北京 4日 ロイター] - 中国全国人民代表大会(全人代、国会)常務委員会が4日、8日までの日程で開幕した。国営新華社によると、地方政府の隠れた債務問題に対応するため債務上限を引き上げるという国務院(内閣)の提案について審議が行われた。 国務院を代表し、藍仏安財政相が提案を説明した。全人代の金融経済委員会の審査結果に関する報告書を徐洪才副主任がまとめたという。 藍財政相は先月の会見で、消費者と不動産セクター支援に向け国債発行を大幅に増やすと表明した。地方政府の債務問題への対応として、大規模な債務交換プログラムを計画していると述べたが詳細は必要な法的手続きの完了後に発表するとしていた。 全人代常務委員会を巡っては、地方政府の債務問題への対応や有休土地・不動産の買い取りに向け今後数年間で国債など10兆元(1兆4000億ドル)超の追加発行を承認するとの観測がある。