支援者らを前に支持を訴える候補者＝15日、大津市（一部画像を処理しています）

衆院選は15日公示され、滋賀県内では3小選挙区に前職5人、新人5人の計10人が立候補。投開票の27日に向け、12日間にわたる論戦が幕を開けた。小選挙区の「10増10減」の区割り改定に伴い、県内の小選挙区は今回から従来の4から3に変更。旧4区は新2区と新3区に再編された。 【表でみる】夕刊フジが作成した「落選危機にある大物・著名候補21人のリスト」 立候補したのは、1区が共産党新人の元県議、黄野瀬明子氏▽日本維新の会前職の元安保委理事、斎藤アレックス氏▽自民党前職の元環境副大臣、大岡敏孝氏―の3人。2区が自民前職の元財務副大臣、上野賢一郎氏▽維新前職の元外務政務官、徳永久志氏▽立憲民主党新人の前滋賀県米原市長、平尾道雄氏―の3人。3区が自民前職の農水副大臣、武村展英氏▽維新新人の元法務省職員、出路真吾氏▽共産新人の党県委員、佐藤耕平氏▽参政党新人の元PR会社員、北野裕子氏―の4人。 公示翌日の16日には期日前投票も始まる。県選挙管理委員会が発表した14日現在の選挙人名簿登録者数は114万8738人。 【1区】共・維・自の三つどもえ 1区は共産新人の黄野瀬氏と前回比例復活した維新前職の斎藤氏、5選を目指す自民前職の大岡氏の三つどもえの戦い。それぞれ大津市内で出陣式などを開いて第一声をあげた。 黄野瀬氏は「行き詰まった自民党政治を変えるチャンス。希望の持てる政治に変えることができるのは共産党しかない。本当によい暮らしになったらいいなと、心底思っている皆さんは多い。そういう皆さんと戦っている思いで頑張りたい」と力を込めた。 斎藤氏は「自民党は『ルールを守る』との公約を掲げた。政治の水準が低い。自公政権は問題の先送りをやってきた。賃金が30年、まったく上がっていない。教育に対しても投資をしてこなかった。教育の無償化を早急にやらせていただきたい」と訴えた。 大岡氏は「まずは政治の信頼回復。そして物価以上に賃金も上げていく。もう一度、経済の成長を感じられる社会をつくる。人口減少への対応も必要だ。ITやロボット、外国人の力も借り、ビジョンを示す。子供を産み育てやすい環境もつくる」と強調した。 【２区】前職2人と新人1人