2024年春季交渉、製錬大手5社労組が要求提出。賃金改善1万5000円以上
基幹労連の非鉄総合に属する非鉄製錬大手5社(三菱マテリアル、住友金属鉱山、三井金属、DOWAホールディングス、JX金属)の労組は9日、2024年春季労使交渉で会社側に要求書を提出し、全労組が1万5千円以上の賃金改善を要求した。5労組で唯一、一時金交渉を行う住友金属鉱山労組は年間一時金180万円を要求した(前年度実績は235万円)。住友金属鉱山以外は一時金で業績連動方式を採用している。 24年春季交渉では、物価上昇に対する実質賃金の維持に加え、成長に向けた「人への投資」を求めた。1万5千円は非鉄総合の組合員平均基本給の約5%に相当する。JX金属労組は特別支援金を含め1万5500円を要求。JX金属労組以外の4労組は1万5千円を要求した。 昨年の春季交渉では製錬大手5社労組は3500円以上の賃金改善を要求し、企業側も物価上昇に配慮したさまざまな手当ての支給を含め全社が3500円以上となる高水準の賃金改善で応えた。