「寒い人は上着を着ればいい・暑い人に合わせるべき」に思うこと。仁義なき“エアコン設定温度闘争”の記録
冷え切った教室で、猛烈な倦怠感に襲われる
最初は寒い、くらいだったのが、だんだん手がかじかんできて、震えるようになりました。温度を感じる感覚がおかしくなり始め、35度を超える炎天下の外に出ても、「あったかい……」と感じるように。夏なのに、できればダウンを着て毛布を膝にかけたいくらい。寒くて寒くて仕方がありません。そして、しばらくすると猛烈な倦怠感が身体を襲うように。あのダルさはとても言葉で言い表せません。全身に力が入らないのです。 さらに、冷えたことで首や肩が異様なほど凝り、頭痛がするように。体調を完全に崩し、受験の天王山と言われる夏、ほとんど体調不良で棒に振ってしまいました。その年は猛暑が続き、10月まで暑い日々が続きました。 今思えば、一連の症状は「クーラー病」と言われるものだったと思います。クーラー病になると、中には夏でも暖房器具が必要になる人もいると思います。寒いなんて暑いよりマシでは? と思われるかもしれませんが、クーラー病になると全身の様々な症状が出ます。極端に低い設定温度にするのは危険です。
夏も「160デニールの裏起毛タイツ」が欠かせない…
ここまでの話だと、上着を着られなかったことが原因では? と思われるかもしれません。しかし、この問題はここでは終わりません。大学生になって上着を着られるようになっても、低すぎる設定温度との闘いは続きます。 大学生になって初めての夏が来ました。大学生になれば、制服もなく服装も自由。それでもさすがにダウンなどは好奇の目で見られるため、不自然に見られない範囲で、完全防寒をして大学に行きました。 まず、Tシャツの下にはヒートテックを着こみ、Tシャツの上には薄手のカーディガンを着ます。そして、足首までのロングスカートをはき、その下に160デニールの裏起毛タイツ、さらにフリース素材のレッグウォーマー。毛糸のパンツも履きました。8月でこの格好です。すべては命を守るため、当時はとにかく必死でした。でも、さすがに家から大学に着くまではこの格好だと暑過ぎて熱中症になりかねません。だから鞄の中に防寒着を入れて、大学に着いてから着込んでいました。
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