50代、「暮らしが好転した」お手軽習慣。スマホ時間の代わりにしていること
更年期に差しかかり、体調がゆらぎがちな50代。整理収納アドバイザー・木村充子さん(現在50代)が悩んでいた症状は不眠。そこで木村さんが新たに取り入れたのは、夜のリラックスタイムに家の中や持ちものを「拭く」習慣。続けていたら不眠が解消され、暮らしも整ったそう。そんな暮らしが好転した習慣について、詳しく語ります。 【写真】拭く習慣が続けやすくなるアイデア
「夜のスマホタイム」をやめるために取り入れたこと
現在50代、更年期世代の筆者は、1年ほど前から不眠に悩んでいます。しっかり眠って疲れを取りたいのになかなか寝つけず、寝つけても眠りが浅く夜中に何度も目が覚めてしまいます。当然日中のパフォーマンスは落ち、気力でなんとか乗りきっている状態でした。 そこで、日中にたっぷり日差しを浴び、午後はカフェインを摂らないようにする。寝る前にはぬるめのお湯にゆっくり入浴しストレッチをするなど、「睡眠の質を高めるためによい」と言われていることをひととおり実践しています。 そして、それらに加えて夕食のあとはスマホをさわらないように心がけています。
スマホゲームの代わりに「拭いて」一日をリセット
夜にスマホのブルーライトを浴びると体内リズムが乱れ、睡眠に影響すると言われていますよね。ところが筆者は、寝る直前までダラダラとスマホで動画を観たり、ゲームをするのが習慣でした。よくないとは分かっていても、筆者にとって夜のスマホタイムは頭の中を空っぽにして一日をリセットするための時間だったため、なかなかやめることができずにいたのです。 そんなスマホタイムをやめる代わりに一日をリセットできることがないか考え、始めたのが「拭く」ことでした。やらなければいけない家事のひとつとは捉えずに、家やものを慈しむ気持ちで、のんびりと「拭く」。「拭く」ことだけに集中していると、汚れと一緒に一日をリセットできる気がして、気持ちが落ち着くのです。 気がつけば毎晩の習慣になっていました。
「拭く」ためのルールはひとつ、がんばらないこと
「拭く」ための唯一のルールは、がんばらないこと。効率を考えずに、目についたところを気の向くままに「拭く」だけです。気分に任せているので、「拭く」時間は数分のときもあれば、30分近いこともあります。 「拭く」のに使用しているのは、常備しているウェス。これで水拭きをしています。気分次第で洗剤やお掃除用のクロスなどを使うこともありますが、掃除が目的ではないので基本的には使いません。汚れたらそのまま捨てればいいので、気軽に続けることができます。 拭いたあとはゆっくり入浴、すっきりした気持ちで就寝するようになると、眠れない日は徐々に少なくなりました。
家の中だけでなく持ちものも。「拭く」と暮らしが整う
家の中の「拭く」おすすめポイントは、部屋の隅や巾木の上。普段掃除が行き届かない場所なので、気持ちがいいくらいホコリが取れて気がつくと夢中になっています。 掃除が目的ではありませんが、「拭く」ことで隅々まできれいな状態が維持できて、毎日気持ちよく暮らしています。 家の中以外にも、バッグやポーチの中身を「拭く」こともあります。毎日持ち歩くものが手入れされていると、自信をもって出かけることができますよ。 不眠がきっかけで始めた「拭く」習慣でしたが、体調だけでなく家の中も整いました。がんばらずに楽しんで続けているちょっとした習慣で、暮らしが変わったと実感しています。
木村充子