「このコは育たないかもしれない」元保護猫が見せた驚きの成長 日々の暮らしで見つけた幸せとは?
ご紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@hogonekosuzuさんの愛猫「寿々(すず)」ちゃんです。 【写真】成長した現在の寿々ちゃん。にっこり笑みを浮かべているような表情がキュート 今から2年前、飼い主さんは生後推定2カ月ほどの小さな寿々ちゃんを家族として迎え入れました。現在、寿々ちゃんとともに穏やかな日々を過ごしている飼い主さん。寿々ちゃんとの出会いから成長に至るまでには、愛情深いエピソードがたくさんあります。 飼い主さんは、幼い頃から保護猫とともに育ちました。そのため、寿々ちゃんを迎えることは自然なことだったと言います。 飼い主さん: 「2022年9月の台風が接近している日、実家の近くで野良猫が6匹の子猫を産みました。翌日、台風が去ったあと、母猫はその場を去り、1匹だけ子猫が取り残されてしまったのです。その子猫を近所の方が発見し、保護してくれました。その子猫が、寿々だったのです」 飼い主さんのご両親がミルクボランティアをしていることもあり、寿々ちゃんは実家へ迎えられることになりました。 飼い主さん: 「寿々が実家に来たときは、まだ目が見えてない状態でした。哺乳瓶に吸い付く力が弱く、ミルクを飲む量も少なかったため、両親は『このコは育たないかもしれない』と不安に駆られたそう。それでもあきらめずにお世話を続けた結果、寿々は少しずつ元気を取り戻しました」 当時、飼い主さんはすでに実家を離れて独立していましたが、寿々ちゃんのことは両親からよく話を聞いていたそうです。 飼い主さん: 「私は、長らく『猫と一緒に暮らしたい』と考えていました。そのため、寿々が生後2カ月になったころ、母に『寿々を引き取って一緒に暮らしたい』と伝えたのです。そして実家まで迎えに行き、寿々と私の新たな生活が始まりました」
寿々ちゃんの成長を見守る日々。絆を感じた出来事とは?
飼い主さんは、これまで猫と一緒に暮らしてきた経験があったため、大きな不安は無かったそう。ただ、当時の寿々ちゃんは子猫らしく、何に対しても好奇心旺盛で元気いっぱい! 飼い主さんは、寿々ちゃんがケガをしないよう注意深く見守る日々を過ごしました。 飼い主さん: 「子猫時代の寿々は、たびたび甘噛みをすることがあったため、初めはそれに手を焼くことも。今ではそれも改善されてほとんどしなくなりました。また、寿々は身体能力が高く、家具の上や高い場所にも軽々と登ります。走るのも速いので、ケガをしないように見守っていましたね」 また、寿々ちゃんは生後6カ月になるまで、ごはんの好き嫌いが激しく、なかなか体が大きくならなかったそうです。 飼い主さん: 「食事量も少なく心配したこともありましたが、避妊手術を受けたあとから徐々に食欲が出てきて、少しずつ大きくなりました。今では立派に成長してくれて本当にうれしいです」 さらに、小さかった寿々ちゃんとの日々を振り返り、特に印象に残っているエピソードについても語ってくれました。 飼い主さん: 「寿々が避妊手術を受けて退院するために迎えに行ったときのことが今でも強く印象に残っています。動物病院で『寿々』と名前を呼ぶと、大きな声で鳴きながら私のもとへ。そして、ケージから出してもらった瞬間、私に抱きついてきました。そのとき、寿々が私を飼い主として認めてくれたように感じられてとてもうれしかったです」 飼い主さんの家に来たとき、体重はわずか800グラムだった寿々ちゃん。今では、体重5キロになり立派な成猫になりました。また、飼い主さんはこのほかにも寿々ちゃんの成長を感じているところがあるそうです。 飼い主さん: 「寿々は、私の言葉も理解しているように感じます。毎朝、私が起きる時間になるとカーテンを開けてくれますし、『明日はお休みだよ』と伝えると、カーテンを開けずに一緒に寝てくれるのです。本当に成長したなと思います」