TSMC進出で増える外国ルーツの子ども『教育どうする?』熊本の公立学校の取り組み
■4月から日本語を学ぶオウ・シショウさん Q日本語の勉強で難しい事はなんですか? 「漢字です」 Q友達と話せるようになった? 「日本語と少しの英語で話をしています」 また、日本語を学ぶ子どもたちの学年や習熟度はひとりひとり違うため、指導は原則マンツーマンで行います。 去年4月から日本語指導を受けている2年生のリン・セイホウさん。漢字が混ざった文章もすらすら読み上げます。この時間は、相手にお願いする「しましょう」と、相手の意思を尊重する「しましょうか?」の使い分けを学びました。
■去年4月から日本語を学ぶリン・セイホウさん 「日本語が上手になったら、学校の先生になりたいです」 ■日本語指導 井上由里子教諭 「わかったと言ってくれる時、すごく吸収が早い。色々なことを吸収する姿を見るとやりがいを感じている」 熊本市教育委員会は今後、指導のさらなる拡充も検討しています。 ■熊本市教育委員会指導課 松岡美幸課長 「宗教や文化の違いもあるし、日本語の習熟の度合いも違って様々なニーズがある。ひとりひとり必要な子どもたちに日本語指導ができるように、対応ができる人員や新しい拠点校が必要かなどの体制を整えていきたい」 どんなルーツの子どもたちも安心して日本の学校で学べるように。熊本の教育現場は変化を続けています。 【スタジオ】 日本語の指導は熊本市教育委員会だけでなく県教育委員会も強化しています。具体的には文科省の研修への職員派遣、子どもや保護者、市町村の教育委員会などから日本語指導に関する相談を受け付ける窓口設置など行っています。