元大学助教はなぜ女性浴場にカメラを仕掛けたのか「盗撮すれば人生も終わらせられる」一方で “証拠隠滅” も 裁判で明かされたこと
■「人生を終わらせられる」と語る一方で、証拠を隠滅 裁判では、男が証拠隠滅を図っていたことが明らかになりました。 検察によりますと、ある女子学生が浴場でカメラを見つけ、男の元にやって来たといいます。男は「後で警備員に渡そう」とカメラを預かりました。しかし、その後、捨てていたことが、捜査で判明しました。 弁護側:カメラか何かを投げ捨てて、証拠隠滅を図ったのではなかったか? 男:図りました 弁護側:(バレても良いのなら)する必要はあった? 男:なかったと思う。実際は、その場でパニックになってバレたくないと思ってしまった。衝動的に捨てた。しかし、それ以上の証拠は捨てなかった。 検察側は「協会が主催の研修中の犯行で、指導者の立場を悪用した極めて悪質な犯行」として、懲役2年を求刑しました。 一方、弁護側は「犯行を認め、反省し、社会的制裁を受けている」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。 ■そして迎えた判決… そして9月25日、判決の日を迎えました。 男はカッターシャツに長ズボンで法廷に現れました。座っているときは、両手を軽くにぎり、ひざの上に置いていました。 広島地裁呉支部の 島崎航 裁判官は、「指導者の立場を悪用したもので、常習性も認められる」と指摘しました。 一方、「大学教員の職を失うなど、一定の社会的制裁を受けている」などとして、男に、懲役2年・執行猶予5年を言い渡しました。 最後に島崎裁判官は男に、「被害者に与えた影響もですし、(被害者は)信頼していた人に裏切られたという思いも強いと思う。身を慎んで生活して、更生してもらいたい」と説諭しました。 弁護側は、控訴しない方針ということです。
中国放送