人生100年時代の【理想の老け方】美の賢者8人の回答|美ST
【上手に老けるための心得】を美の匠たちに聞いてみました
「人生100年時代」が本当なら40代50代の今いったん考えてみたいのが、「私たちはどう老けるか」。日々、エイジングケアに励む美ST読者にとって本質を問うテーマではないでしょうか?上手に老けるための心得を、ヘアメイク、カメラマン、美容エディターら、8名の美の匠たちに聞いてみました。
歳を重ねるごとにHAPPY感・多幸感が、雰囲気からただよってきたらいい。
■ヘア・メークアップアーティスト 千吉良恵子さん 時代に寄り添う「なりたい私」を提案してくれるヘア・メイクアップアーティスト。 「年齢を重ねるごとに積み重ねてきた経験や思考が外見に反映されると思うので、ものの見方をポジティブにしたり、落ち込んでも切り替えを早くすること、メイクはいきいきとした印象をもたれるようなベースメイクを心がけています。また、若々しくハリのある髪を目指してヘアケアに力を入れています。私の超敏感頭皮でも任せられる学芸大学のカラー専門店COLOR LOVER・銀座Salonの店長である熊谷さんが心強い味方です」
いつも女優さんとメイクルームで話すのは、年相応の老いが、本物感があり上質なのではないか?ということ。ジェーン・バーキンのようにしわくちゃにシワをよせたチャーミングな笑顔は本当に素敵で目標です。
■ヘア・メークアップアーティスト 岡野瑞恵さん 大人の肌に自信と品格と今っぽさをもたらす、自愛ビューティの伝道師。 「確かに老けることは若い時より悲しいのですが、お仕事でたくさんの素敵な方に出会ったり積み重ねた経験で内面から来る自信が、老けていくという表面的な変化にもいい意味で影響していると思います。自然な自分のままで歳を重ねていきたいですね。ヘアメイクで一番大事にしているのは肌作り。素肌を最大限に生かしてナチュラルに見せること。ただ薄くするのではなくコスメを厳選して、よく馴染ませ、足し算引き算しながら作っています」
トラブルが、逆に楽しめるんです。歳を重ね経験値と引き出しが増えるから、軽やかに対応できる。いいものだなと思います。
■ヘア・メークアップアーティスト 黒田啓蔵さん 名だたる大女優を光り輝かせる、凄腕ヘア・メイクアップアーティスト。 「大人のメイクは血色・ハリ感を呼び起こす作業が大事。まずはスキンケアの手順を一つ一つ丁寧にしましょう。僕はチークまでがベースメイクと考え、チークを最初に入れるんです。それで血色感と立体感を引き出してからパーツメイクをすると、難しく捉えがちな“抜け感”がわかるはずですよ。メイクをすることでさらに隠すのではなく1枚ベールをかけてすりガラスを通すように肌を作る意識です。全体で見た時に“美しい”印象を目指します。」