映画【推しの子】を“売れっ子のMV監督”が撮る狙い。ドラマ版の監督は若手起用!プロデューサーが語る理由
――Amazonと組むことのメリットはどう感じていますか? やはり会員数の多さという点、プラスして、世界配信ができるということも大きいなと感じています。 今の座組ですと、日本の劇場は東映が配給するわけですが、Amazonさんには、世界各国(200以上の国と地域)のネットワークがあります。先に世界中でドラマ配信が始まることになるため、それに合わせて、映画版も各国で映画公開する予定です。 ■世界中からも多くの反響
――ちなみに今、上映が確定している地域は? 今、確定しているのは約50カ国ですね。アジア圏を中心にヨーロッパ、オーストラリア、それから中南米地域からも上映をしたいという声をいただいています。日本で公開されたあとのリアクションを見て決めたいという会社さんもあるため、引き続き交渉をしていけたらと思っています。 ――そうした世界各国のバイヤーの反響はいかがですか? まずは原作が世界中で愛されていることを、改めて感じました。アニメも同様に世界中でたくさん観られているので、期待値の大きさを感じています。原作の圧倒的なパワーに加え、アニメの強大な影響力、その世界規模の広がり方には、驚きとともに感謝しています。
――そういう意味で手応えも感じているのでは? 東映としても中長期ビジョンで、世界でどう展開していくかという点があります。最近もアニメの成功例は多いですが、日本の実写となるとなかなか難しいところがあります。ですから、こうした世界で知名度のある作品で、新しい道を開くことができたらなと思っています。手応えという意味では、まだまだこれからですね。 ――スミス監督といえば、氣志團や、フジファブリック、NMB48など数多くのミュージシャンのMVを手がけてきた気鋭の映像作家ですが、映画監督としては本作が初となります。そしてもう1人、ドラマシリーズの監督に20代の松本花奈監督が起用されています。このお2人にオファーを出した理由は?