部下の90%が動く、今日からできる「話し方改革」 部下のタイプに合った従いやすい指示の出し方
まず、可燃人は変化するスピードによって2種類に分けられる。 (2-1)アーリー可燃人 →アーリー可燃人は比較的早く新しいアイディアに賛成し、行動を変えることができる。 (2-2)レイト可燃人 →レイト可燃人はアーリー可燃人が行動を変えたのを見てから、徐々に受け入れる。 可燃人の典型的な反応は「総論賛成、各論反対」である。たとえば上司が「新規開拓を強化しよう」と提案したとき、彼らは賛成する。「そうですね、わかりました」と答えるが、具体的な計画について話が進むと、「ちょっと待ってください」と抵抗を示すことが多い。
この際、「考えたって一緒だ。新規開拓の目標から逆算すれば、50社への定期接触は必要だ」と強く迫るのではなく、相手が根負けするまで待つべきだ。粘り強く、根気よく対応することが重要である。 可燃人はイノベーター理論のアーリーマジョリティやレイトマジョリティに似ている。新しい技術や製品をどのタイミングで受け入れるかによって、彼らのタイプが決まる。 重要なのは、上司が様々なアプローチを試み、効果的なコミュニケーションをとることである。ただテクニックを駆使するのではなく、相手を理解し、根気強く対応することが、可燃人を動かす鍵となる。
自燃人と自燃人以外はすぐに見分けがつくが、可燃人と不燃人の区別はどうだろうか? 注意深く観察すれば、意外と早い段階で識別できる。 可燃人は迷う傾向があり、「そうは言っても……」や「考えさせてもらえませんか」と時間稼ぎをする。対照的に不燃人は迷わないことが多く、自燃人に似て周囲の影響を受けにくい。初めは「ちょっと考えさせてください」と言うかもしれないが、2回目の話し合いで「周りの人がやっても、私はやりません」と断言することがある。「私を説得しようとしても無理です」と冷たく拒否する。
■とても厄介な不燃人2つのタイプ 不燃人には、以下の2つのタイプがある。 (3-1)ジャスティス不燃人 (3-2)こじらせ不燃人 ジャスティス不燃人は、裁判官のように中立で冷静。集団同調性バイアスにかからず、「周りが何と言おうと厳正に判断します」と一貫して主張する融通の利かない存在だ。「みんながやってるからやるべき」と言われても、「みんながやっているからといって私がやる理由がわかりません」と反論する。