「警視庁」+「埼玉県警」初の合同!? 都県境でライダーに注意喚起 なぜ出勤途中に橋の上で「二輪車ストップ作戦」!?
ヘルメットのあごひも確認。できればプロテクターを装着する
また、今回の啓発ではライダーにヘルメットの着用について注意を促す光景も見られました。通勤では小回りのきく小排気量車が使われていることが多く、装着するヘルメットの規格が合っていなかったり、あごひもの締め方がゆるく、事故時にヘルメットが外れて重傷に至るケースが問題になっています。
「ヘルメットのあごひもが緩んでいませんか。あごひもは指が1本入る程度にしっかり締めてください」と問われて、ライダーがあごひもに指を入れて確かめるシーンもありました。 通勤時の事故軽減には、胸部プロテクターが有効であることも伝えられました。ヘルメットとプロテクターはセットで装備が呼びかけられていますが、プロテクターの装着はなかなか進みません。 高速道路の走行などで大型バイクのユーザーが着用する例は増えていますが、「一般道などでの低速走行の方がプロテクターで胸部を守る効果を見込むことができる」という事故分析の結果もあります。 一般道での胸部打撲による死亡事故は、肋骨が折れて肺にダメージを与える呼吸困難が原因となるケースが多く、プロテクターにより骨折を防ぐことで救命率を高めることができます。警察官自らが、胸のプロテクターを叩いて、装着を呼びかけました。 交通死亡事故は、薄暮に目が慣れない秋から、世間のあわただしさで交通量が増す12月に向かって増加します。 クルマなどと違って事故軽減装置に頼りにくいバイクの事故防止は、ライダーの運転感覚にかかっています。
中島みなみ