ポルトガル代表、歴代ストライカーの系譜(5)フィジカル最強のモンスター! しかし…圧倒的に足りなかったものは?
ポルトガル代表が強豪と言われるようになったのは、意外にもこの20年ほどの間だ。では、いったいどのような選手たちが最前線で、勝利に不可欠なゴールを決める役割を任されてきたのだろうか。そして、長年の悩みを解決したのはやはりあの男だったのか?
エデル 生年月日:1987年12月22日 個人成績(2014):3試合出場/0得点0アシスト エマニュエル・アデバヨールになぞらえ、“エデルバヨール”の愛称を持つギニアビサウ生まれのフィジカル自慢だ。10代でポルトガルに移住し、ブラガでブレイクすると2012年に同国A代表から初招集を受ける。 2014年のブラジルワールドカップでは、図らずも1トップのファーストチョイスとなった。グループリーグ初戦のドイツ代表戦、前半途中に負傷したウーゴ・アウメイダに代わって起用され、第2戦以降は先発メンバーに名を連ねた。 エデルの活躍で最も人々の記憶に残っているのは、EURO2016の決勝だろう。79分から途中出場すると、0-0で迎えた延長前半にポルトガル代表の優勝を大きく引き寄せる劇的な決勝ゴールを奪い、一躍ヒーローとなった。 そのほかに目立った活躍がないのは、決定力不足がゆえ。恵まれたフィジカルで存在感を発揮する一方、シュート技術が低く、ポテンシャルを最大限に生かしきれなかった。