選挙ポスター掲示板はどこにある? 都内の1万4000カ所を可視化、密度や費用を分析
10月27日投開票の衆院選では、東京都だけで約1万4000カ所に選挙ポスター掲示板が設置され、候補者たちがそれぞれの名前や政策をアピールしている。都内の掲示板の総数は、コンビニエンスストアの店舗数の約2倍にのぼる。選挙ポスター掲示板の数や設置場所を分析すると、設置密度が最も高い大久保、戸山周辺(新宿区)では、1平方キロメートル当たり35カ所あることが分かった。一方、掲示板1カ所当たりの有権者数は、市区町村によって約23倍の開きがあることも判明した。 【表でみる】市区町村別、選挙ポスター掲示板の設置数が最多なのは? ■都知事選の設置場所をオープンデータ化 東京都選挙管理委員会によると、今回の衆院選では、ポスター掲示板が1万4230カ所に設置される計画で、約7000店舗とされる都内のコンビニの数の2倍にあたる。掲示板の設置は、各市区町村の選管が、直前に実施された選挙をもとに計画している。今年は7月7日投開票の都知事選から3カ月しか経っていないことから、調整はわずかだという。令和3年の前回衆院選と比べると、有権者数の変化などに合わせて調整された結果、36カ所減った。 7月の都知事選では、過去最多の56人が立候補してポスター掲示スペースが足りなくなったり、掲示枠を売買する「掲示板ビジネス」が生まれたりする混乱があった。その都知事選に立候補し、得票数が5位となったAIエンジニア会社経営、安野貴博氏(33)の陣営は、選管から紙の束で手渡されたポスター掲示板の設置場所をデジタルデータ化し、緯度や経度の位置情報を加えてオープンデータとして公開した。 安野陣営がソフトウェア開発者向けのコード共有サービス「GitHub」で9月28日に公開した位置情報を産経新聞が可視化し、分析したところ、1平方キロメートル当たりの設置密度が最も高いのは大久保、戸山周辺(新宿区)の35カ所、次いで北砂周辺(江東区)が34カ所、東日暮里周辺(荒川区)と荏原周辺(品川区)が33カ所だった。 設置数最多は世田谷区
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