何が問題?賛否が分かれるプロ野球の「保留制度」とは?
9月7日、人気野球ユーチューバー、トクサンこと徳田正憲さんとライパチこと大塚卓さんが、『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)に出演しました。若狭敬一アナウンサーを交え、前回に続きプロ野球の「保留制度」について意見をぶつけます。 【動画 0:31~】カリステ復帰後 初ホームラン!バックスクリーンに突き刺さる先制弾!【8月28日 公式戦 中日vs広島】
撤廃でファン離れの懸念
発端は7月23日、日本プロ野球選手会が、現行のプロ野球球団の「保留制度」について、公正取引委員会への申し立てを明らかにしたこと。 「保留制度」とは、球団が選手を保留名簿に載せると、その選手は他球団に移籍できない仕組みです。 この制度について、先週「選手の自由な移籍もいいけれども、それは結果的にプロ野球のファン離れに繋がるんじゃないかな。だからあってもいいんじゃないの?」と語ったトクサン。 「保留制度」がなくなると、資金力のある球団が優秀な選手を獲得できてチーム力の差が大きくなり、ファン離れが起きることを危惧します。 それに対して、「いやいや、変えるべきでしょう」と反論するライパチさんです。
MLBではどうしている?
ライパチ「実際JリーグやアメリカのMLBで成立している以上はNPBも変えたっていい。そもそもこれに限らず、日本の野球界は変わらなさすぎるんですよ」 保留制度によって選手が流れていくのは、エンターテインメントビジネスとしてやむを得ない、という辛辣な意見です。 MLBには「保留制度」がありませんが、極端なチーム力の差もありません。その代わり、チーム力の均衡を図るために「競争力税」なるものあります。通称「贅沢税」とも言われるこの制度、選手を際限なく獲得するのを防ぐために導入されているそうです。
贅沢税とは?
「競争力税」について詳しく触れると、球団が選手に費やす「目標年俸基準額」の上限を決め、それを上回った球団に対して課せられるペナルティです。 基準額を超えた球団に対しては、超過分の20%、2年連続で超えると30%。それ以降は50%課税されます。目標年俸基準額を下回れば課税はリセットされます。 徴収された50%が目標年俸基準額を超えなかったチームへ分配され、残りは選手やスタッフなどへ分配されていきます。 ライパチ「実はやりたい放題できるわけではないんですよね」