角田裕毅、ハースの戦略を賞賛「トップ5チームが抜け出す現状では、あれくらいアグレッシブにいかないと入賞できない! 尊敬すべき戦略でした」
ハースのサウジの戦略は素晴らしい!
なお開幕戦でも、第2戦サウジアラビアGPでも、角田を抑えたのはハースのケビン・マグヌッセンだった。サウジアラビアでマグヌッセンを犠牲にし、ニコ・ヒュルケンベルグを入賞させたその戦略については賛否両論あるが、角田は改めて「素晴らしい戦略」だと語った。 「バーレーンは僕らにもミスがあり、戦略も全然ダメでした。サウジとオーストラリアでは、セーフティカーのタイミングなど、ハースにとってはラッキーだったところもあります」 そう角田は振り返る。 「サウジのマグヌッセンを犠牲にして、ヒュルケンベルグを入賞させるという戦略は、素晴らしいと思います。今のルールの中で、彼らは最大限のことをやりましたし、尊敬できる戦略だと思います。あのくらいアグレッシブにいかないと、今の立ち位置では入賞できない。素晴らしいと思います」 「もちろん、僕らはやられてしまったので、ハッピーじゃないですけどね」 そのサウジの翌戦、オーストラリアGPの時には、角田がハースの小松礼雄代表と何やら話しているシーンが目撃されていた。一体何を話したのか? 「サウジのことに関して、今僕が言ったようなこと(素晴らしい戦略だったということ)を話しました。そしてお互い誤解がないように、マグヌッセンがコース外に出て(角田を)抜いたことは知らなかったと、そういうことを言われました」 そう角田は説明する。 「あとは僕の興味本位で、今の小松さんの状況を聞いていました。どうやってチームをまとめているのか、とか。僕がメディアのひとりみたいでしたね」 「今のF1の中でチーム代表になるのは素晴らしいことですし、ハースも小松代表になってから、伸びています。戦う相手ではありますが、同じ日本人として嬉しいなと思います。小松代表もすごく楽しんでいる様子だったので、今後もっと伸びてくるんじゃないかと思います」 「僕らもそれに備えて、彼らを置いていけるように、チームと共に成長していきたいと思います」 もしハース加入のオファーが小松代表から舞い込んだらどう思うか? という質問に対して角田は「嬉しい」と語った。 「勧誘されたら嬉しいです。日本人のチーム代表と、日本人ドライバーの僕が一緒にやったらどうなるんだろうなということには、興味ありますね!」 「でもきっと、日本語で喋ることはほとんどないかな。たぶん英語で喋ると思います」
田中健一