「夫婦喧嘩は憂鬱だった」結婚発表の岡田将生×高畑充希、初共演ドラマ『1122』インタビューで語っていたこと
「男性は風俗とかいろいろあるもんね」
今回お2人は初共演とのことですが、結婚7年目の夫婦を演じる上でどのようなコミュニケーションを取っていったのでしょうか。 高畑―クランクインの日が和食屋で小さい喧嘩するシーンで、目を合わせなくても芝居ができるぐらいの距離感になっておきたく、お互いに人見知りなので現場で初めてだとそういう感じが絶対に出ないな、と思い、クランクインの前に共通の知人を介して合わせてもらいました。 相原夫婦がセックスレスになった原因のシーンがすごく印象的でした。「男性は風俗とかいろいろあるもんね、それにおとやん(二也)ってモテなくないっしょ」と言い放った一子の何気なさと、それを言われた二也のショックの強さが対照的で、男女間でのわかり合えなさがそこに潜んでいるようにも思いました。お2人はそれぞれの振る舞いをどのように受け止められましたか。 高畑―私は自分で言いながらひどいな、と思っていました(笑) 岡田―僕はめちゃくちゃひどいな、と思います(笑) 高畑―言葉自体は結構ひどいので、どうポップに見せるか。「気軽に言ってしまって、それが意外と刺さってしまった」というふうに見せるか、監督とも相談しながら台詞の言い回しを考えました。 一子の強めの言葉選びは漫画で読むとちょうどいいんですけど、実際に言うとなると少しキツすぎる印象もあるので、和らげるように意識しました。 岡田―それにしても、傷つきましたね。 高畑―あれは一子が悪いよ。 岡田―一子も100%本意なわけではなくて、言葉の選び方を間違えてしまった部分が大いにあると思うんです。そういうさりげない言葉が身体のどこかに溜まっていくと良くないんだな、ということが改めて分かりました。反対に自分では何気ないつもりで言ったことが、意外と相手のなかに残ってしまうということもある。普段の会話のなかで、自分自身も気をつけていきたいです。
意図せず相手を傷つけた「後悔」
ご自身のなかにも、コミュニケーションのうえで意図していない伝わり方をしてしまって、後悔したというような経験はありますか。 高畑―ありますね。私は関西出身なので、「ツッコんだ方が優しい」みたいなコミュニケーションを当たり前のものとして育っているんです。だけど東京だと、それがツッコミだと捉えてもらえずに、ただキツいことを言った、みたいになってしまうことがあります。 岡田―相手を傷つけたかもしれない、ということに気づけていたらいいんですけど、気づいてないときのほうが悪ですし、そういうときのほうが多いんじゃないかな、と思います。僕は生活をしていくなかで勝手に傷ついていくタイプで、めちゃくちゃガラスのハートなんです。 高畑―ガラスだよね! 確かに。 岡田―こういうインタビューのなかであまり良いことを言えなかったな、と思うと落ち込むし、言われた言葉のなかでも何か嫌だな、と思うと寝る前に思い出したりするし、人の言葉に敏感なほうかもしれないです。 本作では夫婦喧嘩や話し合いのシーンも多く描かれていましたが、そういった台詞にも敏感に反応されていたんですね。 岡田―とても敏感に反応していました。普段の生活だと聞き逃すこともできますけど、今回の撮影では夫婦2人だけの空間が多かったので、聞き流そうとしてもどうしても耳に入ってきて、ワードが脳内で響いていく感覚がありました。 喧嘩するシーンは前日からすごく憂鬱でした。「一子ちゃんと喧嘩したくないな、嫌だな」と思っていたぐらい、すごくリアルで濃密なシーンだったんです。とても良いシーンになったと思うんですけど、撮影が終わった後は結構どんよりしていました。 記事後編は【「結婚に対する思いが現実的に」岡田将生×高畑充希が夫婦役を演じた初共演ドラマ『1122』インタビューで明かしていた思い】から。
現代ビジネス編集部
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