久保は外れたがU-22代表に選ばれたもう一人の17歳逸材とは?
来月1日からフランスで開催される、第47回トゥーロン国際大会に出場するU-22日本代表のメンバー22人が17日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。 2017年、2018年と東京五輪世代が参戦してきたトゥーロン国際大会だが、今年はMF三好康児(横浜F・マリノス)、DF立田悠悟(清水エスパルス)、DF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)、FW前田大然(松本山雅FC)ら、J1でもレギュラーを担っている主軸組がそろって選外となった。 下のカテゴリーから飛び級でU-22日本代表へ選出されていた、MF久保建英(FC東京)も名前を連ねていない。久保とともにFIFA・U-20ワールドカップ代表に選出されなかったGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、MF安部裕葵(鹿島アントラーズ)らとともに、来月中旬からブラジルで開催されるコパ・アメリカ(南米選手権)に臨むフル代表に招集されることが確実になった。 大きな制約を受けたなかで編成されたU-22日本代表の選考ポイントについて、東京・文京区のJFAハウスでメディアに対応した森保一監督(50)はこう説明した。 「東京五輪世代のなかでまだまだ伸びる可能性があり、J1、J2、そして大学でいいプレーをしている選手を選びました。これまで東京五輪世代のチームを見てきた方々のなかには、トゥーロンに行くメンバーの顔ぶれをみて、まだまだ他にも選手がいるんだ、と感じている方もいると思っています」 J1が11人、J2が5人、海外組が2人、そして大学生4人が招集されたなかで、初めてU-22日本代表に名前を連ねたのは6人。そのなかで唯一の2000年代生まれとなるのが、サガン鳥栖でレギュラーを獲得しているMF松岡大起(17)となる。 佐賀県立高志館高校の3年生で、プリンスリーグ九州で3連覇を目指すサガン鳥栖U-18のキャプテンも務める松岡は、昨シーズンに続いてトップチームに2種登録されている。昨シーズンは天皇杯の1試合に出場しただけだったが、今シーズンは3月2日のヴィッセル神戸戦で先発に大抜擢される。 試合は敗れたもののフル出場した松岡は、続くFC東京戦でもポジションを右MF、左MF、ボランチと変えながら先発フル出場。セットプレーのキッカーもすべて任していた理由を、松岡に魅せられていたルイス・カレーラス前監督(46)はこう語っていた。 「非常に信頼しているし、大いなる未来がある選手だ。評価しているのは謙虚な姿勢であり、学ぶことへの意欲であり、指導者が求めることをしっかりと実践できることだ。日本代表の監督にも、彼のことを見てほしいと思っている」