「イット!」でも以前放送した、走行中のタクシーの屋根に男が乗る様子を捉えた動画がSNSに拡散された問題で、新たな展開です。 警視庁は、この男を道路交通法違反などの疑いで書類送検しました。 まるでアクション映画のワンシーンのような映像。 前を走るタクシーの屋根の上で、両手を広げて車の縁につかまる男の姿が捉えられています。 また別の動画には、道路の案内標識が近づくと頭を下げ、着ている服が風ではためいているのが分かります。 2024年6月に捉えられた、この動画。 警視庁は、この男を道路交通法違反の疑いで31日に書類送検しました。 書類送検されたのは26歳の会社員の男。 警視庁によると、男は東京・世田谷区池尻から目黒区青葉台を走る国道246号線を約1km、4分間にわたってタクシーの屋根にしがみついていました。 また、動画がSNSに拡散されたことでタクシー会社にクレームの電話が殺到。 その対応を負わせたことで、威力業務妨害の疑いでも書類送検されました。 動画には、投稿者と同乗者のこんなやり取りが録音されていました。 動画の投稿者: タクシーの運転手は何か言わないの? 同乗者: 気づいてない。 動画の投稿者: 気づいてないことないでしょ。通報したいよな。 なぜ男は走行中のタクシーの屋根に乗ることができたのでしょうか。 男は、一緒に酒を飲んでいた友人4人とタクシーに乗車する際、運転手に気づかれないようにタクシーの後ろから屋根によじ登ったため、運転手は男が屋根にしがみついていたことを降車後まで全く気が付かなかったということです。 警視庁の任意の調べに、男は「友達を驚かせたかった」と話し容疑を認めています。