結婚と退社発表の小川彩佳アナ 好奇心旺盛でアクティブな印象
テレビ朝日の小川彩佳アナウンサーが、結婚にともない同社を退社することを8日発表した。小川アナは同日、キャスターを務めるインターネット配信AbemaTVの「AbemaPrime」の冒頭、自らの言葉で結婚と退社、3月末をもって番組から卒業することを報告。退社の時期は調整中とのことだが、4月以降はフリーとして活動することになりそうだ。お相手は1歳年上の一般の人で、元後輩の友人の紹介で昨年の春に知り合ったとのこと。結婚はまだ少し先になるといい、準備を始めているという。 小川アナは「改めて自分の人生やキャリアについて思いを馳せるなか悩み抜き、このタイミングで公私ともに新たな環境に身を置くという決断を致しました」とコメントしているが、青山学院大学国際政治経済学部を卒業し、2007年4月に入社以来、12年に渡って在籍した放送局を離れるには、大きな覚悟が必要だっただろう。
好奇心旺盛でアクティブな印象
これまでのキャリアの中で、2011年4月から2018年9月までの長きに渡りサブキャスターを務めた「報道ステーション」はひときわ目立つが、筆者は2016年の春に同番組のメインキャスターが古舘伊知郎氏から富川悠太アナウンサーにかわりリニューアルされたタイミングで小川アナを取材した。同番組が古舘時代から6年目に突入し心機一転するに際して、番組を支えてきた立役者として小川アナをクローズアップしたのだ。 その際に小川アナから受けた印象は、まずひとつはテレビ画面からも伝わってくるようにしっとりと品があって大変真面目な人だな、というもの。そして実際に話してみてご本人から強く伝わってきたのが、好奇心旺盛でアクティブな人、というものだった。
アメリカ生活がアナウンサー志望の転換点に
アナウンサーという職業を選んだのは、小学生の2年間をアメリカで過ごした体験が大きかったという。それまで「テレビでニュースを伝えるアナウンサーがかっこよく見えた」という漠然としたあこがれはあったが、アメリカに住み、国内では知ることができない価値観やさまざまなタイプの人、文化と触れ合う中で新たな刺激を受けたそうだ。「自分の小さな行動半径内にはない考え方や世界を知る楽しさを感じ、それを発信することで人と人の架け橋になりたいと強く思った」と語っていたが、そこがアナウンサーという職業が漠然としたあこがれから具体的な目標へと変わっていったポイントなのだろう。 また、アクティブという部分では中学生の頃から音楽が大好きで、ライブにも一人で行くと楽しそうに話していた。当時はポップパンクバンドが流行っていて、メジャーなところでいえばグリーン・デイやオフスプリングといったアーティストの曲を愛聴していたとか。大学時代にはUKロックが好きになり、ミューズやコールドプレイなどを聴き、ロックフェスにも一人で出かけた。アナウンサーになってからも、英ロンドン郊外で行われる伝統的なロックフェス、レディング・フェスティバルに出かけたといい、音楽の話をするときは本当に楽しそうなロックファンの顔になって熱く語っていたのが印象に残っている。