結婚と退社発表の小川彩佳アナ 好奇心旺盛でアクティブな印象
現場の空気に身を置き人々と触れ合いたい
そんな小川アナだが、実は「報道ステーション」の仕事が決まったとき、その発表が2011年3月11日だった。朝10時にメディアリリースが情報解禁され、テレビ番組やネットニュースなどに流れたが、わずか数時間後には東日本大震災が発生した。大変な時期に大変な番組を担当することになったと、恐ろしい気持ちを感じたという。 そして前述の「報ステ」リニューアル時には、熊本地震が発生。小川アナは、現場に赴いて取材している。当時、現地には多数の報道陣が詰めかけた状況だった。そんな中で、「被災者の方に不快感をあたえてしまうことはないだろうかと細心の注意をはらったつもりですが、どうしてここに自分がいるのかということを、取材に関わる前に一歩深く考えていかなくてはいけないなと。より効果的に被災者のためになることってどういうことなんだろうか、ということをちゃんと考えてから取材をしなきゃと思いました」と、話していた。現場の空気に身を置き、現場にいる人々と触れ合うことを重んじたい、という気持ちを感じる言葉だった。 結婚、そして退社という大きな節目を迎えるわけだが、アナウンサーとしての小川アナの今後に注目したい。路地裏に入っていき、地元の人と触れ合うような旅番組も好きだと話していたが、フリーになって初めて出来ることも少なくないだろう。今度は果たしてどんな番組で小川アナと会えるのか、楽しみだ。 (文・志和浩司)