映画「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」大ヒット公開中!迫力ある戦闘シーンとハラハラ展開に大興奮の超大作
2024年11月15日より全国公開中の「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」。第73回アカデミー賞(R)において12部門にノミネートされ、作品賞・主演男優賞を含む5部門受賞に輝いた、名匠リドリー・スコット監督による伝説の名作「グラディエーター」の続編となる本作。公開前に試写で観た感想を紹介(以下、ネタバレを含みます)。 【写真】御年87歳のリドリー・スコット監督と主演のポール・メスカル 【ストーリー】 すべてを奪われた男の、誇りをかけた戦いが始まる。 ローマ帝国が栄華を誇った時代。平穏な暮らしを送っていたルシアスは、将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺され、捕虜として拘束されてしまう。 すべてを失いアカシウスへの復讐を胸に誓ったルシアスは、謎の奴隷商人・マクリヌスに買われローマへと赴くことに。そこで剣闘士《グラディエーター》となった彼は、復讐心を胸に、力のみが物を言うコロセウム《円形闘技場》で待ち受ける戦いへと踏み出していく…。 ■前作「グラディエーター」は第73回アカデミー賞で5部門に輝いた大ヒット作 前作「グラディエーター」は、「ハンニバル」や「ブレードランナー」などヒット作を手がけた巨匠リドリー・スコット監督が、古代ローマを舞台に復讐に燃える剣闘士の壮絶な闘いを描き、第73回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞など5部門に輝いた歴史スペクタクル史劇。 古代ローマを舞台に、新皇帝の陰謀で奴隷の剣闘士に身をやつした英雄的将軍の復讐を描いた前作の主人公マキシマスをラッセル・クロウ、宿敵コモドゥスをホアキン・フェニックスが演じ、コモドゥスの手下に妻子を殺されたマキシマスとコモドゥスが死闘を繰り広げるシーンに誰もが興奮した。 ■豪華キャストたちが死闘を繰り広げる姿に大興奮! 前作で元皇帝の娘ルッシラを演じたコニー・ニールセンが「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」で続投していることが発表された当初、「グラディエーター」ファンは大歓喜したことだろう。ファンの期待に応えるかのように、今回コニーは英雄マキシマスとの間に生まれた本作の主人公ルシアスの母親であり、ペドロ・パスカル演じる将軍アカシウスの妻として、複雑な状況に置かれながらも信念を貫く強い女性を好演している。 今作の主人公となるルシアスは、ラッセル・クロウが演じた前作の主人公マキシマスの息子で、この大役に抜擢されたのが「aftersun/アフターサン」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたポール・メスカル。「aftersun/アフターサン」ではメンタル面に問題を抱えながらも11歳の娘とリゾート地で夏休みを過ごす父親役を演じており、多くの観客が彼の芝居に魅了された。 ポールは、ブレイクのきっかけとなったドラマ「ノーマル・ピープル」や、山田太一の長編小説「異人たちとの夏」を映画化した「異人たち」でも多くのファンを獲得しており、今最も注目される俳優の一人と言える。 「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」では愛する妻を殺された復讐を果たすためにグラディエーターとなる男を熱演しており、さまざまなアクションシーンにも挑戦。これまで繊細な役柄を演じることが多かった彼の新たな魅力と肉体美に心掴まれてしまうこと間違いなし。 本作で名優デンゼル・ワシントンが演じるのは、ルシアスを自分の剣闘士としてローマへと導く謎の商人・マクリヌス。デンゼルは過去にリドリー・スコット監督と「アメリカン・ギャングスター」でタッグを組んでおり、本作はリドリー監督への信頼があったからこそ出演を快諾したという。 これまで正義のヒーロー的な存在を演じることが多かったデンゼルだが、本作で彼が演じたマクリヌスは一体何を考えているのかわからず不気味で怖いキャラクター。デンゼルの怪演ぶりにも注目だ。 また、本作にはマキシマス亡きあとのローマを治める狂気の双子皇帝ゲタとカラカラがクセ強キャラクターとして登場。カラカラ帝を演じたフレッド・ヘッキンジャー(来日時に取材したら素顔はとってもチャーミングな青年で驚いた!)は、ドラマ「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」でメインキャストの一人を演じており、12月13日(金)に公開される「クレイヴン・ザ・ハンター」では“マーベル史上最も悪名高きヴィラン”と言われている主人公クレイヴンの弟役を演じるなど今後要チェックの俳優だ。 ゲタ帝を演じたジョセフ・クインは大ヒットドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン4から新キャラとして登場したエディを演じて人気沸騰。今年公開された映画「クワイエット・プレイス:DAY 1」では主要キャストとして出演しており、フレッド同様に今後が期待される俳優として知られる。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」での愛されキャラ・エディとゲタ帝とのギャップを楽しみにしていてほしい。 ゲタとカラカラの初登場シーンは “これからローマがヤバいことになりそう…“と、出てきた瞬間にわかるぐらい最高で、サイコパスな悪役が好きな人にはぜひ双子の暴君ぶりを劇場で確かめてもらいたい。 ■サメが泳ぐコロセウム(円形劇場)での“模擬海戦”は必見! 本作の一番の見どころといえばコロセウム(円形劇場)での戦闘シーン。冒頭からグラディエーターたちは歯の長い恐ろしいビジュアルのサルと闘い、後半では大量の水の中でサメが泳ぐコロセウムで “模擬海戦”を繰り広げるのだ。なんとこのコロセウムは実物の3分の1のスケールで実際に建てて撮影したもので、俳優たちのよりリアルな演技を引き出す役割を果たした。 誰もが驚愕すること間違いなしの戦闘シーンや、豪華キャストたちが繰り広げる壮大な人間ドラマをぜひ劇場でお見逃しなく! 文=奥村百恵 (C)2024 PARAMOUNT PICTURES.