「光る君へ 越前 大河ドラマ館」福井県越前市にオープン:紫式部が生涯でただ一度、都を離れて暮らした地
為時の居室を再現したフォトスポットも
「しきぶきぶんミュージアム」は、越前市の情報発信、文化振興などに取り組む官民組織「紫式部プロジェクト推進協議会」(会長:山田賢一・越前市長)が、武生中央公園・屋内催事場に2月23日にオープン。12月30日まで開設している。 メインコンテンツとなる大河ドラマ館のほか、越前の文化や歴史を紹介する「越前歴史展示」や、ドラマ公式グッズや越前和紙の雑貨、福井土産の定番・羽二重(はぶたえ)餅、越前そばなど約450アイテムが並ぶ「お土産処 光る越前SHOP」がある。福井県内に大河ドラマ館ができたのは初めてで、オープン前日には、紫式部を演じる吉高由里子さんと、式部の父・藤原為時役の岸谷五朗さんが見学に訪れた。 館内には、2人が撮影で実際に着用した平安衣装が登場。まひろ(紫式部)が父に内緒で行っていた代筆仕事のシーンで使用された恋文の木簡など、小道具も展示されている。出演者の等身大パネルや、為時の居室を再現したコーナーなど、来館者が記念撮影できるフォトスポットも用意されている。 「4Kシアター」では、当館でしか見られないオリジナル動画を披露。吉高さんや岸谷さん、脚本を手掛けた大石静さんのインタビューを交えながら、ドラマのストーリーを深掘りし、式部の気持ちの変化に迫る。さらに、越前国府の国庁の所在地とされ、現在、発掘調査が進められている本興寺など、越前市内に点在する式部ゆかりの地を紹介するビデオも上映する。
幻想空間で式部の思考を体感
一方、「越前歴史展示」での見どころは、AIを用いて紫式部の心と頭の中を疑似体験するインスタレーション(空間展示)。 無数の帯状の越前和紙が垂らされた洞窟状のゾーンを抜けると、全面鏡張りの小部屋に入り、そこには『源氏物語』や式部の和歌から抽出した単語の造形が吊るされている。空間内のモニターには、それらの単語からAIで生成された映像が流れ、式部が越前の自然や風土から受けた創作のインスピレーションを体感することができる。
【光る君へ 越前 大河ドラマ館 概要】
・開催期間:2024年2月23日~12月30日 ・開催時間:9時~17時(最終入場16時30分) ・休館日:無休 ・住所:福井県越前市高瀬2丁目27-7-1 武生中央公園屋内催事場「しきぶきぶんミュージアム」内 ・アクセス:JR武生駅からシャトルバス運行 文:ニッポンドットコム編集部