【斎藤元彦選挙ショック】宮根誠司が言い放った「大手メディアの敗北」が引き起こした制作現場の激変
■「大手メディアの敗北」宮根誠司の言葉で制作現場はビクビク
斎藤氏の再選を受け、《大手メディアの敗北》や《オールドメディア》などのワードがXのトレンド入り。 《SNSの情報には信憑性が低いものもあるのは事実だが、オールドメディアについても、自分が報じたい方向へのバイアスがひどく、その不信・懐疑が今回顕れたのだと思う》 《自分らの思惑通りに世論を操作できる時代は終わったんだよ》 《そろそろテレビは偏向報道しても意味ないって気付けばいいのに》 といった声が飛び交った。 前出の制作会社関係者は言う。 「今、宮根さんの“大手メディアの敗北”という言葉が、ニュース番組、情報番組、ワイドショーなどの制作の現場に重くのしかかっているんです。これまでも大手メディアが誤った情報を発信してきたわけではありません。ただ、現在、視聴者やSNSユーザーから報道内容が誤報扱いされることに、制作サイドは恐れおののいているんです」 結果、制作の現場は「とにかく慎重に制作していきましょう」や「一方的な報道はやめましょう」という姿勢になっていているという。 「さらに“こういうふうに報じたらSNSがどう反応するか考えなければ”ともなっているといいますからね……。なかには、“SNSが荒れそうだからやめよう”という具合に過剰なまでにSNSの反応を気にするようなケースもあるといいます。これまでの報道の現場ではあり得ないことが起こっていると。 SNSは視聴者の考えや民意が出るものでしょうが、一方で裏が取れていないフェイクニュースが一気に拡散することもありますし、SNSの声に寄り添った結果、真実から離れてしまうこともある。にもかかわらず、宮根さんの言葉を受け、制作現場は、過剰にSNSを気にするようになってしまっているんです」(前同) 制作会社関係者は続ける。 「宮根さんは“大手メディアの敗北”という言葉をどうしても使いたかったらしいんです。“自分は現状を理解している”、“選挙やメディアのあり方を分析できている”と示したかったのではないか、という見方が出ています。 ただ、兵庫県民の中には、斎藤知事の前任・井戸敏三元知事の長きにわたって続いていた体制や議会への低い評価と反発もあったと分析されています。兵庫県民が変わることを望んでいたとも見られ、その象徴が斎藤知事だったと。ですので、SNSの旋風だけで斎藤知事が再選したわけではないという見方もあり、宮根さんの言葉も“決して正しい分析ではない”という話されていますね」(前同) 宮根の「大手メディアの敗北」という言葉をきっかけに、ニュース番組・情報番組・ワイドショーの作り方やあり方は大きく変わることになるのだろうか――。
ピンズバNEWS編集部