コロナ禍ド真ん中世代バンド・EOWの“世界進出” NYでの『エンタメ修行』で見出した『音楽の意味』
■ゴスペルから学んだ“ジョイ”の精神 新たな解釈で向かう大規模ワンマン
――ニューヨークでは新曲「balloon」も披露されたそうですね。感触はいかがでしたか? 【Tomoaki】パーティーピーポー率が高かったので、「リリース前だけど初披露するぜ」みたいなことを言うだけで盛り上がってくれました(笑)。 【Laco】確かにそうだった(笑)。そこも含めて、言語は関係ないんだと感じたんですよ。現地でのライブでは1曲だけカバーをやって、その後はEOWのオリジナル曲をやっていたんです。すると、歌詞は日本語だとしても踊ってくれる人が多くて。本当に言語関係なく、グルーヴやリズムとして踊れる音楽であれば踊ってくれるんだなって実感しました。 ――「balloon」はゴスペルらしいアレンジに振り切っています。 【Tomoaki】昨年末に出したアルバム『HOPE』のちょっと前ぐらいから、EOWの本質でかつメンバーそれぞれがルーツとして持っているものを突き詰めて、ゴスペルという“バンドの核”を作ることができたんです。今後もそれを大事にしていくという意思も込めて、こういったアプローチに振り切りました。 【Laco】「balloon」を録り終えてから渡米したんですけど、本場のゴスペルに触れたことで、私たちはゴスペルという音楽をエンタメとして捉えていたなと思ったんです。日本という文化が違う国にいるから仕方のないことかもしれないんですが、向こうの現地の人たちにとってゴスペルはエンタメじゃなくて、信仰心そのものなんですよね。 ――なるほど。 【Laco】結果、胸を張って「ゴスペルをやっています」と言いたいから渡米したわけですけど、「言うべきではない」と思い至りました。ただ同時に、私たちがやりたいのはゴスペルから得られるジョイ(=喜び)だったり、スパークするエネルギーだったり、声が重なることで得られる感動といったゴスペルの要素だったんだということにも気づけたんです。 ――最後に、新曲「balloon」を引っ提げて行われる4月30日のワンマンライブ『EOWTIONAL PARTY 2024 Voooooice!!!』への意気込みを聞かせてください。 【Tomoaki】すごく大きな意味で「来て良かった」と思えるライブにしたいなと思います。EOWのエネルギーに圧倒されて「見られてよかった」と思ってもらうのもいいし、「めちゃくちゃ踊れて楽しかった」とかでもいい。本当にどんな感じ方でもいいので、お客さんにとって明日の活力になる日にできたらいいなと思っています。 【Laco】今回は初めてコーラス隊の方にも入っていただくので、自分たちが今までやりたかった…さっき話したようなゴスペルらしい人間のエネルギーや生命力を感じていただけると思っています。それをぜひ体感していただきたいですし、自分自身もそこにいられることをすごく楽しみにしています。 ■EOW 5th Anniversary『EOWTIONAL PARTY 2024 Voooooice!!!』 4月30日(火)東京・渋谷PLEASURE PLEASURE OPEN 18:15/START 19:00