さくら情報システム、導入前の検証用RAG環境を提供する「生成AI×社内データ(RAG)体験サービス」
さくら情報システム株式会社は12日、その企業専用のRAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)体験環境を提供する「生成AI×社内データ(RAG)体験サービス」を、同日より正式に提供開始すると発表した。 「生成AI×社内データ(RAG)体験サービス」は、企業が通常利用している社内のチャットツールからアクセス可能な専用のRAG環境を提供し、RAG活用の可能性などの検証を支援するサービス。 RAGは必要なデータへ効率よくアクセスし、そのデータに基づいた情報を生成できるため、最近では、企業が社内に蓄積しているナレッジを全社で共有するといったケースも増えてきているという。しかし一方で、ナレッジ検索の結果が期待する品質を満たしていなかったり、それに伴ってユーザーの利用率が低下したり、といった課題を抱えている企業も多く、実証実験の段階で終わってしまうケースも少なくないとのこと。 そこで新サービスでは、実際の社内データを用いたナレッジ検索を体験することにより、その可能性や限界、課題を把握し、本格導入に向けた計画立案に役立つ情報を得られるようサポートするとした。 具体的には、データ流出防止の対策を講じた企業専用のRAG環境が3週間(土日祝日および夜間を除く)提供されるため、安心して検証できるほか、適用業務に求める目標値や、現時点の回答精度とのギャップ(=課題)を把握可能。また、回答精度に課題がある対象データの特定といったことも行えるとしている。 価格は50万円(税別)から。 なお、サービスや支援内容の説明、シナリオ/ゴール確認、ナレッジ提供などを行う導入前のキックオフミーティング、ナレッジ検索の課題特定、対応方針のアドバイスなどを行うクロージングミーティング(いずれもオンライン)、RAG体験環境を使ってのハンズオン、メールによるQ&Aなども提供する。
クラウド Watch,石井 一志