甘味処なのにラーメンがウマすぎる! 新井薬師の甘味処『富士見野』の「餅入りラーメン」が美味しい理由【東京レトロラーメン探訪】
甘味処といえば、あんみつやお汁粉、はたまた団子や大福などが定番メニューですが、今回、紹介するのはラーメンです。 【画像】新井薬師の甘味処『富士見野』 その店を紹介してくれたのは、ラーメンの食べ歩きが趣味で、最近、甘味処のラーメンにハマっているという知人のM氏。彼によれば、「新井薬師にある甘味処『富士見野』のラーメンはウマいですよ。この店に来るお客さんの8割が自家製の“餅入りラーメン”を食べている」と言うのです。 甘味処でラーメン? ラーメンにお餅? いろいろ不思議ですよね。いったいどんなラーメンなのか確かめるべく、その老舗甘味処『富士見野』に行ってきたので、その魅力をご紹介しましょう。
和菓子屋が作る餅入りラーメン
甘味処『富士見野』は、今年で創業89年の老舗甘味処。東京・中野駅からブロードウェイを抜け、新井薬師に向かう門前町「薬師あいロード商店街」にあります。 訪れたのはちょうどお昼どき。店先に置かれた大福やいなり寿司、巻寿司、赤飯などを買いに来るお客さんも多く、昭和の懐かしい雰囲気が漂っています。店内に入れば、お客さんが4組。確かにみなさん、ラーメンを食べている様子。
壁にあるメニューを観ると、その8割が甘味メニューですが、その中に「ラーメン」を発見。お値段はなんと550円。他にも「大盛ラーメン」650円、「玉子ラーメン」750円、「チャーシューめん」850円などがあります。千円超えも珍しくない令和の時代に、ものすごく良心的な価格設定と言えるでしょう。 今回、筆者は知人Mさんが絶賛していた「餅入りラーメン」750円を食べようと思っていたのですが、この店に来る前に、M氏より「自家製のチャーシューも美味しいので、チャーシューメンに餅を入れてもらったほうが良い」とのアドバイスをもらっていたので、それをお願いすることにしました。 「チャーシューメン」850円に餅(200円)を追加したので、合計1050円です。待つこと10分ほどで登場しました。