「宝塚だから許される事など一つもない」現役劇団員で死亡した劇団員の妹が訴え 歌劇団に「姉の死を軽視し問題を曖昧化しているいとしか思えない」
宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題で、2月27日、現役の宝塚歌劇団団員でもある死亡した劇団員の妹は「宝塚は治外法権の場所ではありません。宝塚だから許される事など一つもないのです」などとするコメントを発表しました。 【画像を見る】劇団員の『やけど写真』 去年9月、宝塚歌劇団の「宙組」に所属する劇団員が死亡しました。現場の状況から自殺とみられています。 遺族の代理人弁護士は2月27日午後、会見を開き歌劇団側が「幹部や上級生の行為の多くがパワハラに該当する」と認めたことを明らかにしました。 ただ、どの行為をパワハラと認めるかについて歌劇団側は現時点で明らかにしていないということです。 宝塚歌劇団の現役団員であり死亡した劇団員の妹は、「宝塚歌劇団は日常的にパワハラをしている人が当たり前にいる世界です。厚生労働省のパワハラの定義を見れば姉が受けた行為はパワハラ以外の何ものでもありません。宝塚は治外法権の場所ではありません。宝塚だから許されることなど一つもないのです。劇団は現在も遺族に誠意を持って対応しているとは思えません。これ以上無駄に時間を引き伸ばさないでください。大切な姉の命に向き合ってください」などとするコメントを発表しています。
遺族代理人「パワハラ“行為者も守ろうとする体質”と著しい理解不足が不足しているため4か月も生じた」
この問題をめぐっては去年女性劇団員(25)が死亡した経緯をめぐり、長時間労働や上級生からのパワハラが原因だと主張する遺族側と、パワハラは確認できなかったとする歌劇団側で意見が食い違っていました。 歌劇団側がパワハラを認めるまで時間がかかったことについて、遺族の代理人弁護士は次のように話しました。 (遺族代理人・川人博弁護士) 「劇団員のパワーハラスメント行為者を守ろうする体質と、パワーハラスメントへの理解が著しく不足していたこの2つが不足していたために、認めるまで4か月も生じたと考えている」 代理人弁護士によると、また謝罪文の内容や公表の方法などについては合意に至っておらず3月前半に改めて交渉を行うとしています。