【プレビュー】“東京・国立決戦”。町田のダブルか、東京の意地か| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは11月9日、11月10日に第36節が開催。国立競技場では、町田ゼルビアとFC東京が対戦する。
今季最後の国立決戦だ。同じく東京にホームタウンを置くチーム同士がサッカーの聖地で激突する。3位の町田ゼルビアと7位のFC東京の一戦は、白熱必至である。未だ国立競技場で一度も勝てていない町田がついに初勝利を挙げるか、今季の国立競技場でのホームゲームでは4戦全勝のFC東京が無敵を貫くか。非常に楽しみな90分となる。 残り3試合の時点で優勝の可能性を残す町田であるが、ここ5試合は勝利がなく、成績は下降気味。順位も第30節を終えた時点では首位にいたが、そこから3位にまで転落してしまった。 やはり気になるのは失点の多さだろう。35試合を終え31失点はリーグ最少タイの数字ながら、ここ4試合では9失点と守備が大きく崩れてしまっている。J1昇格1年目ながら堅守を武器にトップリーグを戦い抜いてきたチームの勢いに陰りが見えてしまっている。 それでも、ポジティブな材料を挙げるとすれば、キャプテンであり守備の要である昌子源が出場停止から帰ってくること。背番号3を欠いた前節・サガン鳥栖戦は2失点を喫し敗戦。すでにJ2降格が決まっている最下位に対して不覚を取る形となってしまった。その負の流れを断ち切るためにも昌子が最終ラインに戻ってくることは心強い限り。FC東京の強力攻撃陣をシャットアウトできれば、自ずと勝点3は近づいてくるはずである。 Jリーグ史上初のJ1参戦1年目でのリーグ優勝に向けて、ここでの勝点3は絶対。国立初勝利で大逆転優勝に望みをつなぐ。 FC東京からすれば、何にが何でも勝利が必要なゲームである。もちろん、前節・湘南ベルマーレ戦からの連敗を避ける意味でも、順位を一つでも上に上げる意味でもそうだが、“東京の先輩”として、シーズンダブルを食らう訳にはいかない。4月にホーム・味の素スタジアムで味わった悔しい敗戦から約7カ月、やり返すには絶好の舞台である。 ポイントは間違いなく、町田の強さと高さをどう封じるかになる。最前線に屈強な選手を並べ、シンプルにボールを入れて来る攻撃に対してどう対抗するか。森重 真人を中心とした最終ラインがしぶとくはじき返し、ボランチやSBがしっかりとセカンドボールを拾えるかどうかがゲームの流れを左右するだろう。 東京は青と赤と証明するために、勝利しか求められないゲームとなる。