フォーシーズンズホテル大阪、圧巻は水の都の眺望 トマトメインの広東料理レストランも
■遊び心満載、かき氷でもてなすバー
円形のカウンターが印象的な「バー・ボタ」は、遊び心に満ちたコンテンポラリーなバー。ウエルカムアペリティフはなんと水の都・大阪にちなみ、しょうゆと香ばしいウーロン茶を合わせたオリジナルフレーバーのかき氷だ。ルーマニア出身のバーマネジャー、アンドレイ・マルク氏考案のカクテルは「道頓堀スライダー」「梅干しマティーニ」など、名前も味もツイストが効いていて楽しい。 1階のオールデイダイニング「ジャルダン」は、緑豊かなテラスつきのフレンチビストロ。宿泊ゲストへの朝食はこちらで供される。隣接のベーカリーショップ「ファリーヌ」の焼きたてパンを使ったフレンチトーストやワカモレをのせたクロワッサンベネディクトのほか、一風変わったところでは、青のりオランデーズソースを効かせた焼きおにぎりのベネディクトもある。
■キタに好アクセス、アクティビティーも多彩
ホテルが建つ堂島は美術館やギャラリーが立ち並ぶ中之島も徒歩圏内。館内を巡っていると、空間のアクセントとしてアート作品が重要な役割を果たしていることに気づくだろう。石塚源太、田中潤、上田亜矢子など、新進気鋭のアーティストたちの作品が場にリズムを生み出す様は、進化し続ける大阪の息吹を体現しているかのよう。館外に設置されているジャン=ミシェル・オトニエルや名和晃平の巨大な立体作品もお見逃しなく。 堂島は中之島のほかJR大阪駅や北新地など「キタ」の各所にも徒歩で行ける距離にあり、ビジネスやショッピング、エンターテインメントの拠点としてもアクセスのいいロケーション。そんな地の利を生かし、ホテルのアクティビティーも「堂島プライベートクルーズ」「ユニバーサルスタジオジャパンVIPツアー」「包丁作り体験」「1日豊臣秀吉体験」など、ユニークなものが多数用意されている。 一段と活気づく大阪の街と、最新のアーバンラグジュアリーを体感しに、ぜひ出かけてみてはいかがだろうか。 文:志村香織(ライフスタイルエディター&ライター、カラーセラピスト)
志村香織
『mcシスター』『エル・ジャポン』などの編集部を経て独立。ウェルビーイング(心身の健康や幸福)をテーマに執筆や編集ディレクションを行う一方、オーラソーマやカードリーディングなどの個人セッションを提供するサロン「drop’dee」を主宰。色彩心理に関する執筆や講演も。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。