乗務員に言われた予想だにしない"一言"とは? 阿蘇周辺バスウォッチがある意味で斬新すぎた!!
■阿蘇駅のスター路線
その日は阿蘇火口線で終点の阿蘇山上ターミナルまで行く必要があり、移動がてらバスの様子をうかがうことにした。天気がよかったので利用にあたっての条件は最高。 阿蘇火口線は平日・土日祝の時刻が共通で、9:55~14:55までの間に8本の山上ターミナル行きが出ている。昼間しか走らないあたり、本気で観光利用に特化したバス路線であるのが見てとれる。 阿蘇駅前は基本的にローカル線のゆったりした雰囲気に包まれていて、バス停付近に誰もいなくなるタイミングすらある。ところが、この阿蘇火口線の出発時間が近づくと様相が一変する。 ぼちぼち並んでおこうかな?と、バス停で既に3人くらい待っていた最後部に立って、数分後ふと後ろを振り返ると「今までどこにいたんですか?」と言わんばかりのバス待ち大行列がドバーッと出来ているもんだからビックリ。 阿蘇駅前を出るバスの中でも、やはりこの阿蘇火口線がダントツの利用率を誇っているとみた。これは早めに並んでおくのが無難かも。 ちなみに訪問時点では交通系ICカードに対応していたのだが、2024年11月16日~2025年3月上旬にかけて、タッチ決済へと移行する関係で今は使えなくなった模様。
■まさかの"アレ"の出番!!
山へ向かうバスゆえに、道中のほとんどが上り坂。向かう最中に景色をジックリ眺めるなら、進行方向右側がオススメ。高度を稼ぐにつれて、阿蘇の街を見下ろす超パノラマが広がり圧巻。 阿蘇駅前~阿蘇山上ターミナルまで約15kmあり、一般路線バスとしては中距離クラスに足を踏み入れる。それに対して停留所の数は全部で6つと、極めて少ないのが観光路線らしい特色。 途中の「草千里阿蘇火山博物館前」という停留所に、一般車向けの大型駐車場や各施設が揃っている。しかしこのバス停と駐車場とのアプローチに同じ道を使っており、その駐車場が混雑していたため、交通戦争とは無縁そうな山の上に来て施設内渋滞が起こるという珍妙な光景に出会した。 さらにこの博物館前から山上ターミナルまで行く利用がかなりあった。いよいよバスの席が全部埋まってしまったため、小学校の社会科見学か?と思わせるほど使う機会の少なそうな補助席の出番がやってくる、これまた物珍しい一幕も。