31歳の年の差婚!28歳のロシア人女性にベタ惚れされ、海を越え結婚に至った59歳男性の幸せな実話
相手の年齢や外見などにはこだわりはなく、人柄がよくて自分と相性のいい女性と一緒になりたいと思っていたと振り返る彰さん。しかし、一般的な婚活サイトとの相性はよくなかったようだ。20人以上と実際に会ったが、結婚を見据えた交際に至ることは一度もなかった。初対面の相手とも雑談はできるけれど口説いたり駆け引きしたりすることが苦手だから、と彰さんは自己分析する。 彰さんのようなタイプの独身者は男女ともに少なくない。コミュニケーション能力が低いわけではないが、押すべきときに押すことができないのだ。会話は弾む分だけ相手に「何を考えているのかわからない」と不明瞭な印象を与えてしまうこともある。
一方のアンナさんはどんな独身時代を送ってきたのだろうか。発言を促すと、意外なほどの勢いで話し始めた。 「私は12歳の頃からアニメにハマりました。その頃はやっていた『デスノート』がきっかけだったと思います。それから日本の漫画やゲームにもハマりました。一番好きなのは『週刊少年ジャンプ』の冒険ものです」 モスクワにある大学では日本語ではなく政治学を専攻したというアンナさん。哲学を含めた学問が好きで、アニメの登場人物などへの「推し活」も忙しくて恋愛する暇はなかったと笑う。アニメで修得した日本語の練習も兼ねて、日本人との国際交流サイトに登録した。2019年の秋のことである。
■「無難な雑談力」が吉と出る 「恋人を積極的に探すつもりはなかったので、一番地味な写真を載せました。あ、でも、自分が本当は美人だというつもりはありません」 夢中で話しながらときどき顔を赤くするアンナさん。そのサイトでは、数カ月後に彰さんと知り合うまでは嫌なことが多かったと振り返る。 「相手への尊敬や優しさを感じられないような男性ばかりでした。私が外国人だからでしょうか。いきなり失礼なことを聞いて来たり。アカウントを削除しようと思っていたときに彰さんと出会うことができました」