「信号のない交差点で左側から来たクルマが優先って本当ですか?」 何を基準に「優先」は決まるのですか? 見分け方はあるのですか?
交差点の優先はどのように決まっている?
信号のない交差点の場合、どちらが優先かわからなくなってしまいがちです。 道路の優先の見分け方はどのように決められているのでしょうか。 【画像】「えっ…!」ピンクの「免許証」って何? 激レア免許を見る!(28枚)
日常生活の中で、信号のない交差点を通過することは珍しくはありません。 ですが、慣れていない道でこのような交差点に遭遇するとどちらが優先かわからなくなることも。 SNS上では、「近所にどちらが優先かわからない道路がある」や「初めて通る道で信号のない交差点は優先がわからなくて怖い」との声が上がっています。 また、「どちらが優先かわからなくて止まれの標識がなくてもつい止まってしまう」という投稿や、「相手側が勘違いしていて事故になりかけた」という危険な投稿まで見られます。 交差点の認識が間違っていると事故を起こしてしまう可能性もあるため、どのような時に優先になるのか知っておくことが重要です。 信号機がある場合は、信号の色が青になっている道路が優先になりますが、そもそも信号がない場合はどうなるのでしょうか。 まずは、優先道路の標識があるか確認します。優先道路の標識は青地に白い横棒があり、縦方向の矢印のようなマークが交差している標識です。 この標識が道路にある方が優先ということになるので、自分が走行している道路にこの標識があった場合、特に速度を落とす必要はありません。しかしもちろん、周囲を確認して安全に運転することが大切です。 次に、前方優先道路の標識があるかどうかも確認しましょう。前方道路優先とは、道路に逆三角のマークが書かれた道路標識です。 このマークがあった場合、自分のいる道路に交差している方が優先ということになります。 優先道路を通行しているクルマの妨害をしないように、このマークを確認したら徐行や停止をし、譲れるような運転に切り替えましょう。
住宅街で見かける「どちらが優先か分かりづらい道路」 その見分け方は?
住宅街や交通量があまり多くない道路では、優先の標識などがない道路もあります。そのような場合優先はどのように判断するのでしょうか。 まずはセンターライン(中央線)の有無です。どちらかの道にセンターラインが続いている場合、その道が優先道路となります。 次に道幅で判断する方法です。交差している道の幅が見てわかるほど異なる場合、広い方の道が優先です。 どちらにも中央線がある場合や道路の幅が同じくらいの交差点の場合、停止線や止まれの表示、一時停止の標識があるか確認しましょう。 もし自分の走行している道に一時停止があればその道が非優先となり、相手側の道路が優先ということになります。 道路の優先順位は、一時停止やセンターラインの有無で確認できますが、必ずしも全ての道路にそれらの表示があるとは限りません。 その場合の優先の判断方法として、警視庁の交通相談コーナーは次のように話します。 「特に道路に標識がない場合、道路交通法36条第1項により『左方優先』となります。 左方優先とは、より左側の道路が優先になるということです。例えば丁字路の場合、直進するクルマが優先となり右左折するクルマは一時停止する必要があります」