「この金額で買えるのか!」全国の「リーズナブルタワマン」30を一挙大公開
買うなら狙い目はここ!
前編記事『直近5年で爆騰したタワマン「ベスト120」でわかった「値上がりするタワマンの5条件」』で見たのは億単位の高級タワマンだが、ランキングのなかには、数千万円で購入できる物件もあり、ものによっては価値が1・5倍以上になっているものもある。なぜ5条件に当てはまらない物件でも、価格が落ちず、値段が上がるのか。そして、なぜここ5年で急に伸びてきているのか。 【一挙公開】全国の「激安タワマン」30はこちら…! 「通常のマンションに比べて、タワマンの数は相対的に少なく、希少価値が出るためです。さらに、都心に建てられるタワマンの立地にも限りがあり、いい土地はもうほとんど残っていません。基本的には「タワマンである」ということだけで需給で見ると売り手優位。だから価格が上がるのです。加えて、円安効果で外国資本も流入してきたことで、価格が上昇しています。 実際、直近10年で見ると、基本的にはほとんどのタワマンは値段が上がっているというデータがあります」(日本全国の物件情報を収集し、その資産価値を掲載している「マンションレビュー」を運営するワンノブアカインド代表の川島直也氏。以下、発言は川島氏) 先述の価格が上昇する5条件のうち「都心」を選択すると価格が跳ね上がってしまう。しかし、都心から少し離れるだけで「お買い得」なタワマンを見つけることができる。こちらの表は全国の高騰タワマンランキングから、東京都、神奈川県、千葉県、大阪府を除いたものだ。 「町そのものに魅力があると、エリア全体が人気となって、タワマンの価格も上昇しやすい傾向にあります。郊外であっても、『地元で一番目立つ建物』や『その町のランドマーク』となっているタワマンも価格が上がりやすい。 ただ、やはり一番大切なのは立地です。どれだけ駅に近いかで価格も大きく変わってきます。タワマンの規模もさることながら、立地だけは重視したほうがいいでしょう」
老後は夢のタワマン生活!?
いまからタワマンを買う場合は「再開発エリアが狙い目」だと川島氏はいう。 「新駅ができるエリアや、駅周辺を再開発する地域のタワマンは、将来的に資産価値が上がる傾向にあります。たとえば中野駅。ここは昨年閉館した中野サンプラザと、中野区役所の跡地に61階建ての複合施設の建築が計画されていることをはじめ、「100年に一度の大改造」と呼ばれるほど、駅の南北にわたって大規模な再開発が決まっています。ほかにも、東京メトロ有楽町線は'30年代に豊洲駅より先が延伸されて、2つの新駅ができる予定です。 こうした再開発などの情報は地元の自治体や、地元沿線のウェブサイトに記載されているので、それらを見てみるのもいいでしょう」 それでもタワマンは富裕層のためのもの―そう思っている人のために、本誌は日本全国から70の平均価格がリーズナブルな物件を並べてみた。場所さえ選ばなければ、タワマンの住人になることは可能だ。 「部屋によってはかなり格安で売りにでているケースもあります。ただし、首都圏の物件と違って、大幅な値上がりにはそこまで期待しないほうがいいでしょう。都心のタワマンの場合は投資目的で購入している人もいますが、地方のものは居住目的で購入されている人が多い。すでに千葉や埼玉の一部のタワマンは価格の上昇が踊り場を迎えていて、価格が横ばいになっています」 老後は地方で夢のタワマン生活―そんな人生も悪くないかも……? 「週刊現代」2024年11月16日・23日合併号より 【詳しくはこちら】『直近5年で爆騰したタワマン「ベスト120」でわかった「値上がりするタワマンの5条件」』
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