「ニューバランス」の最旬コラボレーター、ジョー・フレッシュグッズ 「とにかく、自分を偽らないこと」
カラーに関しては、俺のサイト限定のピンクと、グローバルで展開するピンクがかったブロンズの2色を用意した。どちらもピンクがキーカラーなのは、服作りを始めるきっかけだったから。というのも、ラッパーのキャムロン(Cam'Ron、1990~2000年代に活躍したヒップホップ界随一のピンク好き)が常にピンクのアイテムを着用している姿に憧れて、それを真似るように自分でピンクのTシャツを作り始めたーーピンクが今の活動の原体験そのものなんだ。今も俺の最も好きなカラーで、今回の“1000”はキャムロンへのオマージュと、地元に“ピンクハウス”(注:築100年越えの外装がピンクの一軒家で、シカゴのランドマーク的存在)があったことなど、2000年代初頭のピンクへの思いを落とし込んだ結果なのさ。
ーーブロンズは、ジョーさんのコラボモデルの中では珍しいダークトーンですよね。
ジョー:俯瞰して「ニューバランス」とのコラボプロジェクト全体を見直した時、これまでのDNAはキープしながら、どこかでアクセントを付けたい気持ちが生まれて、意図的にカラーの変更を行ったんだ。新しいことにトライして、方向性を探ってる段階だね。
ーーカラーは最初から決め込んでいたのではなく、手探りで進めたのでしょうか?
ジョー:発売までに10個以上のサンプルを作ったんだけど、こんなことは初めて。やっぱり、自分が最初に思い描いていた色に一発で決めるより、実際にお店の棚に置いた時にどういう風に見えるか、スタイリングと合わせた時にどのように溶け込むか、などにも気を付けないといけないと思ったよ。最終的に、このカラーとブロンズで迷ったんだけど、君はどっちが好き?
ーー個人的には、ブロンズが好きですね。
ジョー:よかった!君がそう選ぶということは、グローバルでこのカラーを発売して正解ってことだよね。
ーー先ほど、ダンスの話が上がりましたが、シカゴのダンスコミュニティーでは「ニューバランス」の着用率が高いのでしょうか?