社会人2年目の娘が帰省するたびに「交通費」を払っています。ほかの家庭でも親がお金を出しているのでしょうか?
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆など、長期休暇のときに、帰省する方も多いでしょう。親や地元の友人たちと旧交を温められるなど、さまざまなメリットがあります。しかし、帰省先が遠距離である場合には交通費がかさむことが悩みの種ではないでしょうか。そのため、なかなか実家に帰れないという方もいるかもしれません。 そこで今回は、帰省のための交通費を親が負担しているケースは、どれくらいの割合であるかについて、詳しく解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
子世帯の帰省費用を親が出している割合
子世帯の帰省費用は誰が負担しているのかについて、株式会社ハルメクが調査した結果があります。詳細は、表1を参照ください。 表1
※株式会社ハルメク「子どもの帰省、親の負担相場は5万!?親子の経済事情」を基に筆者作成 表1によると、全額子どもが負担するケースは22.8%であり、親が帰省費用の全部または一部を負担するケースは、全体の約70%を占めていることが分かります。 また、同調査によると、1回あたりの帰省における親世帯の負担額は、「5万円まで」が相場となっています。特に年金で生活している親にとっては、金銭的負担も決して少なくはないでしょう。
親が子どもの帰省費用を負担する理由
子どもの帰省費用を負担している親はおよそ7割いるということが分かりました。同調査では、親が負担している理由として、以下の回答がありました。 ●親として負担してあげたいから(55.7%) ●親が負担するものと思っている(なっている)から(26.2%) ●子世帯に帰省してもらいたいから(9.8%) ●子世帯に経済的余裕がないから(8.2%) 親視点の理由では、「親として負担してあげたいから」が第1位となっています。この要因としては親としてのプライドや、いくつになっても自分の子どもであるため、親心から来ているものといえるでしょう。 中には今回のケースのように、子どもが帰省するたびに交通費を出してはいるが、実際負担が大きいと感じている方もいるかもしれません。一方で「本人に負担させたら帰省しなくなるのでは……」と心配して、結局交通費を親が負担しているケースもあるのかもしれません。