【天皇杯】ジャイキリ筑波大FW内野航太郎、土壇場で貴重な同点弾 U23ライバルのゴールに刺激
<天皇杯:町田1-1(2-4)筑波大◇2回戦◇12日◇Gスタ 筑波大(茨城)がU-23(23歳以下)日本代表候補FW内野航太郎(2年)が、J1首位のFC町田ゼルビアとの天皇杯2回戦で貴重な同点弾を奪った。 0-1の後半追加タイム1分、右からのクロスを同級生FW小林俊瑛(2年)が落とすと、内野はペナルティーエリア右から力むことなくに右足を振り、相手の股を抜いてゴール左隅に決めた。 「角度的にあそこはインステップでちょっとスライスというか、切ればいいかなと思った。股は狙ってないですけど(笑い)。ゴール方向にいいボールが飛んだのでよかったです」 そのまま延長戦に突入し、PK戦でのジャイアントキリングを演出した。 4~5月にはU-23日本代表としてパリオリンピック(五輪)アジア最終予選兼U-23アジア杯カタール大会を戦った。しかし、五輪メンバー発表前最後の強化試合となる、6月の米国遠征メンバーからは漏れた。「やはり入れなくて悔しかった」。この日の朝に行われたU-23米国代表との親善試合で、ライバルのFW藤尾翔太(23=FC町田ゼルビア)とFW細谷真大(22=柏レイソル)がそろってゴール。燃えるものがあった。「まだメンバーが決まったわけではないので、なんとか自分の良さをこっちで証明し続ける。滑り込むにはそれしかない」と注目度の高い1戦に思いを込めて、猛アピールに成功。小井土正亮監督からも「しっかり準備を彼がしてきたからだと思う。手放しで彼を褒めたい」と絶賛された。 “超大学級”ストライカーは「自分は大一番に結構強いのかなと自分では思っているので、そこは良かった」。勝負強さを武器に、パリへの道をたぐり寄せる。【佐藤成】