いまさら聞けない「新NISA」とは 金融資産5か月で総額850億円増加 制度や注意点
少額投資非課税制度「新NISA」が始まってから5か月が経ち、活用する人が増えています。投資熱が高まりつつある中、新NISAの制度や注意点について専門家に聞きました。 【写真を見る】いまさら聞けない「新NISA」とは 金融資産5か月で総額850億円増加 制度や注意点 ■非課税期間が無期限に NISAは、株式や投資信託など金融商品で得た利益や配当に対してかかるおよそ20%の税金が非課税になる制度です。今年1月から始まった新NISAは、貯蓄から投資へと促し、資産所得倍増につなげる狙いがあります。 新NISAは、年間のつみたて投資枠が120万円、成長投資枠で240万円で、総枠の限度額が1800万円と設定されています。 去年までの旧NISAと比べると、改善点は ・非課税保有期間が無期限に延長 ・投資枠の拡大 ・売却後の投資枠の再利用 より使いやすい制度に生まれ変わっています。 ファイナンシャルプランナー伊東郁さん 「若い方がなかなか老後まで使えない課題があったんですけど、今後は非課税の期間が無期限なので老後資金に使える。長く複利の運用をすることによってお金がより多く増える可能性が出る」 こうした新NISAのメリットをどのように感じているか?大分市中心部で聞いてみました。 (街の人)「NISAに関しては長期ですね。そんなに利益をあげないといけないことはないし、10年スパンで考えています」「周りがけっこうやっている人がいるので興味はあります」 ■金融資産5か月で総額850億円増加 去年3月に野村證券との業務提携をスタートさせた大分銀行。新NISAで、口座申込数は去年の同じ月と比べて3.5倍に急増し、この5か月間で顧客の金融資産は総額850億円増加したということです。 大分銀行大分コンサルティングプラザ 田崎桜子さん 「1年間でどれくらい達成するのかどうなのかなという思いはあったんですけど、想像していたよりもかなり早いペースで資産運用の流れが来ていると感じます」 大分銀行では、つみたて投資枠の購入時の手数料が不要で、年間の信託報酬が最大1.65%と初心者でも始めやすいコストとなっています。また、法人を支援する職場つみたてNISAは115社が導入。福利厚生としても役立てられています。