転職先が「週5出社」で、ランチ代が「月1万6000円」になってしまいました。「1食800円」なのですが、手間がかかっても弁当持参のほうが「コスパ」はいいでしょうか?
コロナ禍ではリモートワークが急速に普及し、収束した今も在宅勤務が続いているという人もいるでしょう。そのままの勤務形態を続けたいと願っていても、就業規則の変更や転職などにより、フル出社になる場合もあります。 今回のお悩みは、これまでは在宅勤務でランチは家にある適当なものを食べて安上りだったものの、転職先がフル出社のためランチ代が高くなってしまったというものです。 もし1ヶ月(20日勤務)すべて「1食800円」なら、総額は1万6000円です。こんなにかかるのであれば、材料代や調理の手間を考えても、自作の弁当を持参したほうが、コスパがよいと考える人もいるかもしれません。 本記事では「1食800円」のランチ代と、調理などの手間込みでの持参弁当代でどちらのほうがコスパはよいのかを解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
弁当を作る人は「コスパ」と「タイパ」を同程度に重視している
加工食品事業を営むニチレイフーズが2024年2月にお弁当に関するWeb調査をおこなっています。 同調査によると、お弁当を作る際に工夫していることの上位は、「短時間で作れる」「簡単に作れる」「安く仕上げる」などです。また、重要視していることとしても「短時間で作れる」「安く仕上げる」を挙げる人が多いことがわかりました。 これらの結果を受けてニチレイフーズは、弁当を作る人はコスパとタイパを同程度に重視していると分析しています。
弁当を持参する場合はどれくらい費用がかかるの?
それでは、弁当を持参する場合の費用についてみていきましょう。前記したように、弁当を作る際にはコスト面が重要なことはもちろんですが、手間をかける時間もコストと同じくらい大切だと考えられています。 そのため、弁当を持参する際のコストとしても、実際にかかる材料費などの経費に加え、手間についても費用として計上し、ランチ代の「1食800円」と比較します。弁当にかかる経費ですが、ニチレイフーズの調査によると、全国平均は222円です。 ちなみに、最も経費をかけるのは沖縄県の274円、最もかけていないのは群馬県の168円です。続いて、弁当作成にかかる手間をコスト換算していきましょう。 ニチレイフーズの調査において、弁当の作成時間は平均で約18分ですので、この時間をコスト換算していきます。 厚生労働省の「令和5年度地域別最低賃金改定状況」によると、最低賃金の全国時加重平均額は1004円です。この金額を基準とすると、1004円は1時間=60分換算ですので、弁当の作成時間の18分で計算すると約301円になります。 弁当1食の経費の平均が222円ですので、合わせると約523円です。ランチ代の「1食800円」と比べると、弁当のほうが経費に手間を入れても安いため、「コスパ」はよいといえるでしょう。