「プラスサイズモデルは多様性ノルマ達成のためにいるの?」ダンサー・モデルのAimeeの自己表現と自己受容の旅
プラスサイズモデルとしての新たな一歩
日本に戻ったAimeeさんは、ダンスにもう一度向き合い直しながら、知人に紹介してもらったモデルの仕事を始める。 プラスサイズモデルとして新たなキャリアを築き始めました。私が活動を始めたころは、日本ではまだプラスサイズとしてモデルをしている人がほとんどいない状態。私はパリコレに出演させていただいた経験もあり、ラッキーなチャンスがたくさんありました。 プラスサイズモデルは最近では少しずつ浸透してきましたが、まだまだ課題もあると思っています。たとえば、プラスサイズモデル=ぽっちゃりで、アンヘルシーなイメージを持たれていたり、企業側もその人の個性や輝きではなく、多様性のノルマを達成するためにアサインしているようなこともある気がしています。私はプラスサイズモデルといわれるなかでも、心と体が健やかであり、体を動かすのが好きでありたいと思います。
たくさんの人にポジティブな影響を与えたい!
「プラスサイズモデルとして、ただ自分が表現するだけでなく、他の人々にもポジティブな影響を与えたいと考えています。私のようなモデルがもっと多くの人の目に触れるようになることで、今の自分もいいじゃん! と、みんなが自分の体型を認められるようになったり、同じアフリカ系アメリカ人の人にも、パワーを与えられる存在になりたい。そのために活動し続けます」とAimeeさん。より多くの人々が自分自身を受け入れるきっかけになることを強く望んでいた。
ママとしての挑戦とバランスの取り方
現在は1児の母でもあるAimeeさん。 「母になってからは、完璧を求めるプレッシャーと戦っています。完璧なママ像に挑戦し続けることに疑問を感じ、自分自身の幸福と子どもの幸福のバランスを取ることが、私にとって大切なことだと気づきました。育児は他人の助けを借りることに罪悪感を感じることなく、サポートを最大限に活用していいんだよと、母のみなさんに伝えたいですね」。母親としてのリアルな挑戦をオープンに話すことで、自己受容とサポートの重要性を強調したいと考えている。 "自分の気持ちのいい落としどころを見つける"、そしてストレスを減らすことは、母だけではなく、現代人に必要なことだろう。 最後にAimeeさんが大切にしている言葉を教えてくれた。 「人間関係の土台が愛と憎しみにあるという言葉がありますが、私はすべて愛で返していきたいと思っています。もちろん、ずっとハッピーというわけにはいかないけれど、いつも愛を意識して、家族や仕事などと向き合いたいと思っています」