【海洋生物に刺されたときの対処法】「クラゲに刺されたらどうしたらいい?」 気をつけるべき“2つのこと”を皮膚科医が解説
アナフィラキシーショックに注意する!
──針を取り除いた後はどうしたらいいですか? 花房先生:痛みを抑えるために、肌を冷やしたり温めてください。冷やすのと温めるのと、どちらが効果があるかはその人によります。そのまま皮膚科を受診して、痛みどめやステロイドの塗り薬などを処方してもらいましょう。かゆみが出る場合もありますが、絶対に掻きむしらないでください。 ──他に気をつけることはありますか? 花房先生:海洋生物に刺された際に一番怖いのが、アナフィラキシーショックです。アナフィラキーショックが起こると命に関わります。息苦しい、めまい、立ちくらみ、吐き気、意識障害があったり、見た目がおかしい場合などは、すぐに救急車を呼びましょう。アナフィラキシーショックは、鼻水が出る、喉がイガイガするといった症状からスタートし、息が吸いづらかったり吐きづらくなるとかなり危険です。このような状態になると血圧が低下するので、ふらついたり嘔吐をしてしまうことも。アナフィラキシーショックは刺されてから30分以内に起こることが多いので、すぐにこのような症状が出なかったとしても、しばらくは呼吸状態が悪くないか確認するようにしてください。 アナフィラキーショックによって血圧低下や意識障害を起こし、場合によっては生命の脅かす危険な状態になることもあります。刺されるとかなりの激しい痛みもあるようなので、海で遊ぶ際はくれぐれも注意するようにしてください!