【100歳の100の知恵】持ち物や蔵書を整理、寄付先の希望はリストにまとめて。残された人に負担をかけない「しまい方」を考える
101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。 * * * * * * * <100歳の100の知恵 82> ◆『残された人に負担をかけない「しまい方」を考える』 私はひとり暮らしで、子どももいないので、残された身内がこまらないよう、すでに遺言書を書いています。 持ち物や蔵書の整理、寄付の先などの希望をリストにしてありますし、死んでから少しでもお役に立てるよう、献体の登録もしてあります。 シンプルに生きてきたので、シンプルに逝きたい。そう思い、お葬式もしないよう身内に伝えてあり、死んだときの通知もすでに自分の手で書いてあります。 死後の行き場所は、夫が眠る小さなお墓です。すべて準備をしたら、気持ちがすっきりし、ますます心が軽やかになりました。 残していく人に迷惑をかけたくないなら、それなりのしまい方を考えるとよいでしょう。 あとは一日、一日、「今日も幸せ」と思って生きていきたいものです。
吉沢久子
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