「医療保険に加入していれば、傷害保険は不要」は本当?
「傷害保険は医療保険に加入しているので不要」と考える方もいますが、大きなけがの場合、後遺症につながるケースもあります。医療保険とはちがう、傷害保険のメリットをお伝えします。 【画像】医療保険は必要or不要?
傷害保険にあって医療保険にない保障
傷害保険は、損害保険分野の商品ですが、相手に対する損害賠償ではなく、自分に対する保障です。生命保険分野の医療保険に近い商品ですから、一般的に「医療保険に加入していれば、あえて傷害保険に加入しなくてもいい」という意見もたくさんあります。 では、傷害、いわゆるケガの保障として医療保険でカバーできるのはどんな場合でしょうか? 1. ケガの治療のために入院をした場合 医療保険は入院したら日額を払うまたは、一時金を払う保障が基本ですから、ケガでも給付金は支払われます。 1. ケガの治療のために手術をした場合 入院と同様にケガでも手術給付金は支払われます。医療保険の多くは、給付金額が若干少なくはなりますが、入院を伴わない外来の手術も対象になる場合が多いですから、医療保険でカバーできます。 反対に、医療保険ではカバーしきれない部分はどんな場合でしょう。 1. ケガをして通院のみで治療する場合 医療保険にも通院給付金がある商品はありますが、主に、入院治療後の通院やがん治療のための通院で、通院のみの治療費用を支払う特約はあまりありません。 1. 実際通院はしないが、長期間ギプス固定で生活をしなければならない場合 骨折などで入通院はしないが、ギプス固定の場合、医療保険では入通院の費用も手術費用も支払われないので、給付金はありません。 自転車転倒で打撲、骨折などなく、2日の通院で終了、のようなケガでは、治療費も多くはかかりません。すべてのリスクを保険でカバーしようとすると保険料がかさんでしまいます。ケガでも入院が伴う場合は入院費用が支払われますから、医療保険だけしっかり加入していれば、傷害保険不要という意見も間違いとはいえません。