SNS動画が全米規模で大炎上した「迷惑客」女性、なぜかド派手なビキニ姿で「右派インフルエンサー」に転身
ゴマスが飛行機内で騒動を起こした理由は?
この投稿に対し、Xユーザーからは大きな反響が寄せられている。写真のもつ政治的テーマに反発するユーザーがいる一方で、ゴマスの姿勢を称える声も上がった。 ゴマスは、自分に対して好意的なコメントの多くに「いいね」をつけた。たとえば、こんなコメントに「いいね」をしている。「MAGA(『米国を再び偉大に』という、ドナルド・トランプ前大統領のスローガン)の女性は、リベラルの女性よりもセクシーだね」 反発も生じており、あるXユーザーはこうコメントした。「右派は必死なあまり、機内で精神的に参って大騒ぎした女性に頼んで、ゴミみたいなビールを宣伝してもらい、『リベラルを動揺させようと』している。そんなことをしているから負けるんだ」 ゴマスも、自身が投稿した写真が原因で生じたSNS上の争いに参戦した。「残念だけど、私は何も宣伝していない。ねえ、ウルトラ・ライト・ビールさん(@ultrarightbeer)、ここにいる間抜けたちが何か言いたいようだから、話題を提供してあげようよ」 本誌が、ウルトラ・ライト・ビアのM・セス・ウェザーズ最高経営責任者(CEO)にコメントを求めたところ、以下のような返事があった。(ゴマスは)「当社から広告料を得てはいない。美しい女性たちはおのずと、私たちのブランドに魅力を感じるのだろう」 実はゴマスは3月の時点で、元大学競泳選手のライリー・ゲインズが全米大学体育協会(NCAA)相手に訴訟を起こしたと発表した際に支持を表明している。この訴訟は、トランスジェンダーに関するNCAAのポリシーを、ゲインズをはじめとする女子競泳選手たちが「女性への差別だ」と批判して起こしたものだ。 ゲインズはXへの投稿で、「私は15人の大学競泳選手とともに、NCAAを訴える。私たち選手は、女性になりすました男性のせいで、選手権や記録で敗れ、選手登録枠を奪われた」と述べている。 昨夏、ゴマスの機内でのふるまいが広く知られたあと、ダラス・フォートワース国際空港警察は文書のなかで、騒動が起きた理由は、彼女(ゴマス)が「ある家族を、自分のAirPodsを盗んだと非難して言い争いを始めた」ことだったと述べた。 7月2日の苦情申し立てには、こう書かれている。「その後この女性(ゴマス)は、この航空機は安全ではないと言い出した。そして、きっと行先までたどり着けないから航空機を離陸させたくないと主張し始めた」「こうした主張があったため、客室乗務員は、同機を再点検する必要性があると考えた。航空会社のマネージャーの説明では、この乗客の搭乗を拒否し、待合エリアまで移動するよう求めたという」 ゴマスが最終的に航空機から降りた後、米運輸保安庁(TSA)の職員が到着し、航空機全体の検査を実施することとなった。職員がやってくると、ゴマスは「取り乱し」、機内に戻ろうとしたようだ。そして、当局者と話をするよう求められると、それを拒否した。 「航空会社のマネージャーはゴマスに対し、口頭で不法侵入を警告し、ゴマスの搭乗は拒否されたため、保安区域から出る必要があると説明した」と当局は述べている。だが空港当局の措置にもかかわらず、ゴマスは、保安区域から移動させられてからも、何度もTSA検査場を通り抜けて、搭乗エリアに戻ろうとしたという。 ただ、この騒動を巡ってゴマスが正式に逮捕されることはなく、身柄が拘束されることもなかった。 (翻訳:ガリレオ)
ライアン・スミス