セクハラ認定後に収賄容疑で再逮捕…前町長に町民らが憤り
女性職員へのセクハラを認定され、4月に池田町長を辞職した岡崎和夫容疑者(76)が1日、収賄容疑で県警に再逮捕された。町民からは落胆の声や町の改革を求める声が相次いだ。 発表によると、岡崎容疑者は町長だった2022年2月中旬頃、町発注工事で有利な取り計らいを受けようと大垣市の電気工事会社の会社役員男性から渡された現金100万円を受け取った疑い。 岡崎容疑者は今年4月、町の第三者調査委員会から女性15人に対するセクハラ行為を認定され、6期目途中で町長を辞職。6月には、2022年7月に実施した町発注工事の指名競争入札で指名業者の情報を同社に漏らしたとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで県警に逮捕されていた。 男性は同社の代表取締役で、岡崎容疑者とは10年以上前から面識があったといい、県警はほかの工事でも便宜を図っていたとみて、両者の関係について捜査を進めている。 町民からは憤りの声が上がった。夫が岡崎容疑者と同級生で選挙などで応援していたという70歳代の主婦は「本当にショックで裏切られたような気持ち。町議会もしっかりチェックしていたのか疑問だ。早く町政を立て直してほしい」と願った。 60歳代の男性会社員は「『やっぱり』というのが偽らざる気持ち。長くトップにいると慢心のようなものが生まれ、周りも物が言えなくなる」と批判し、「町役場の古い体質に今回の事件の原因があるのではないか。思い切った町政改革が必要だ」と要望した。 6月に初当選した竹中誉町長(53)は1日夕、町役場で報道陣の取材に応じた。「池田町がまたしてもメディアに取り上げられる状況になり、行政の長として町民の皆様に深くおわびする」と頭を下げ、「しっかりと事実関係を把握し、再発防止策などと合わせて町民に明らかにしていきたい」と述べた。