センバツ甲子園 出場決定 東海大福岡「優勝目指す」 夢舞台、活躍誓う /福岡
◇部員50人、抱き合って喜び 26日に開かれた第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会で、県勢の東海大福岡(宗像市)が選ばれた。同校のセンバツ出場は8強入りした2017年以来、3回目。吉報を受けた部員たちは大舞台での活躍を誓っていた。大会は3月8日に組み合わせ抽選会があり、同18日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。【長岡健太郎、早田利信】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「甲子園よくやった!」。津山憲司校長の掛け声を合図にして、縦じまのユニホーム姿の東海大福岡の野球部員50人はお互いに抱き合って喜びを表した。 教室で選考会のオンライン配信を見ながら吉報を待った部員たちは、校名の発表が始まると背筋を伸ばして固唾(かたず)をのんで画面を静かに見守り、午後4時過ぎに東海大福岡の校名が読み上げられた。 津山校長は「みなさんは『練習はウソをつかない。努力は必ず実る』という言葉を実現し、全校生徒にそれを示してくれた」と話し、直後に校内放送でも全校生徒に報告。校舎には早速、センバツ出場を祝う懸垂幕が掲げられた。 学校敷地内にある野球部グラウンドに部員たちが集まると、津山校長や中村謙三監督を胴上げ。井上和翔主将(2年)は「まずは先輩たちのベスト8を超えるベスト4、そして優勝が目標」と夢舞台での活躍を誓った。主戦の佐藤翔斗投手(同)は「校名が呼ばれるまではドキドキしていたのでホッとした。ずっと夢だった甲子園は緊張すると思うが、マウンドからの景色を楽しみたい」と意欲を見せた。昨秋の九州地区大会1回戦の九州学院(熊本)戦で同点に追いつく3点本塁打を放った唐崎敦士選手(同)は「チームの勝利につながる一打を打ちたい」と闘志を燃やした。 部員たちを陰で支えてきたマネジャーの内田芽沙(めいさ)さん(同)と茂藤瑠奈さん(同)は「みんなでつかみ取った甲子園。連れて行ってくれて感謝」と喜んでいた。 前回、東海大福岡がセンバツに出場した2017年のチームで主戦だった安田大将コーチは「ずっと頑張ってきた姿を見てきたからこそ、自分の時よりもうれしい。7年前の8強を超えてほしい」と期待を込める。監督就任3年目の中村監督は「生徒たちの頑張りのおかげだ。一戦必勝で、チームのスローガンでもある『前人未到』を目指したい」と話し、大舞台を見据えた。 〔福岡都市圏版〕