70代の両親が、炊いたご飯を「3日保温」しながら食べています。「電気代」が高くなっていると思うのですが…
炊いたご飯を食べ切れなかった場合、炊飯器で保温をしておくか、冷凍保存をするかの選択肢があるでしょう。電気代を節約するには、どちらの方法がよいのか気になる方もいるかもしれません。 今回は、ご飯を3日間保温するよりも、冷凍した方が節約になるのではないかと疑問を感じているケースです。 そこで本記事では、ご飯を炊飯器で保温する場合と電子レンジで解凍した場合の電気代を比較したうえで、どちらが安いのかをご紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
炊飯器と電子レンジの電気代の比較
ご飯を炊飯器で保温する場合と、電子レンジで解凍する場合にかかる電気代を比較してみましょう。 電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間×料金単価(円/キロワットアワー)」で算出ができます。 ■炊飯器で3日保温した場合の電気代 炊飯器でご飯を保温する際の消費電力は、15ワット前後といわれています。 料金単価は1キロワットアワーあたり29円とします。 上記の数値を計算式に当てはめて、ご飯を炊飯器で3日間保温した場合の電気代を算出してみましょう。 0.015キロワット×72時間×29円=31.32円 3日保温した場合の電気代は約31円となります。 ■電子レンジで解凍した場合の電気代 150グラムのご飯を電子レンジで加熱する時間は、約1分30秒が目安とされています。 一般的に使用されている600ワットの電子レンジの消費電力を1.2キロワット前後とし、電気代を算出してみましょう。 1.2キロワット×0.025時間×29円=0.87円 150グラムのご飯を1回電子レンジで温める場合、1回あたりの電気代は約0.87円です。 今回のケースでは2人分の食事であるため、1食で2回電子レンジを使用する必要があります。 したがって1日で6回、3日で18回電子レンジを使用した場合、電気代は以下の通りです。 0.87×18回=15.66円 双方の電気代を比較した結果、炊飯器で3日間保温する場合は約31円、電子レンジで解凍した場合の電気代は約16円という計算になりました。 したがって、ご飯を炊飯器で保温するよりも、冷凍保存をしたうえで電子レンジで解凍した方が電気代の節約につながるでしょう。