【五月病やスマホ中毒】落ちた集中力を取り戻す3つのコツを専門家が伝授
何が集中を妨げているのかを把握する
自分の思考を客観的に捉える「メタ認知」いう能力は、人間の大きな強みのひとつだ。ランガナス教授は、新しい本を執筆している最中に集中力が低下していることに気づいたとき、30秒間立ち止まって、なぜ注意力が散漫になっているかを考えることで、「自身の説を実践する」機会を得たそう。 彼は30秒間立ち止まることで、5分間休憩して飲み物を飲んだり、おやつを食べたり、元気が出る曲を聞いたり、同僚のSNSをさくっとチェックしたりすることで、のどが渇いた、お腹が空いた、眠い、といった欲求を解消することが必要だったと気づけたという。しかしそれ以外にも、本当に疲れていたり、新しい研究を消化するために数時間を必要としていたりなど、もっと長い休憩が必要であると気づくこともあった。立ち止まって何が集中を妨げているのかを把握することを学んだことで、最終的に時間と集中力の大幅な節約になったと彼は言う。 ランガナス教授は「常に次から次へと何かをしようとして走り続けるような状態は有害」であり、最終的には生産性を低下させると言う。いっぽうで、「自分に考える時間を与えることは、本当に大きな助けになります。誤った情報から身を守り、物事をより正確に記憶することができます」「立ち止まる時間は、30秒あれば十分です」と付け加えている。